「ドラゴン・ハート」

ドラゴンハート [DVD]

ドラゴンハート [DVD]

  • 発売日: 2007/04/01
  • メディア: DVD


デビシュー祭り第6弾。
ファンタジー(?)のクリーチャー物です。
ドラゴンに心臓を半分もらって命を助けられた若き王が暴君となり、その圧政と戦うために、当のドラゴンと騎士とが領民たちと組んで王を倒すのですが、王とドラゴンは(心臓を共有しているということで)命の絆がつながっていて、結果的に騎士は親友であるドラゴンをも倒すことになってしまう、という話。
悲劇なんでしょうが、なんだかコミカルだったりほのぼのだったりもする。トーンがよくわからない作品です。
ドラゴンの造形やセットなどは当時(1996年)にしては凄くよくできていると思います。お金かかってそう。
主演はデニス・クエイド。わりとハマり役?かな。


デビシュは暴君の若き王、アイノンを演じてます。完璧なる悪役。
もうね、絶句ですよ。
全編すごーーーくキモいです(爆)!ひー。やめてー(涙)。
金太郎飴状態にどこを切っても目眩がするくらいのアホヅラ。見るに耐えないイヤなヤツ。
おかっぱの金髪がまたとことん似合わない。目がイっちゃってるし。ゲヘゲヘ笑って残酷なことするし。


それでもね、これ、観るのはキツイのだけど、やっぱり彼は演技がめちゃめちゃ上手いんだなーと感嘆しちゃうの。
よくもまぁ、こんなアホでバカで残虐で誰からも好かれない王様を体現できたものだよ。これが役者魂、か。
ヴェルレーヌ先生に通じる熱演かもしれない。本人、嬉々としてやってる感じもあるなぁw
そう思うと、なんだかアイノンやってるシューリスがすごく可愛くていじらしく思えてしまうんだよね。
まぁ、贔屓目だけどさ。
馬にもガシガシ乗ってるし(しかも乗馬姿は器用ですごくカッコイイ!)、弓も引くし、剣さばきも披露してて、シューリス、とっても頑張ってる。
こういう一連の動きの中には実は萌えポイントもたくさんあります。
演じるのが(ってか、ビジュアルが)アイノン王だからアレレなだけ。
あんだけの”サイテー人間のオーラ”を出しながらこれこなすんだからスゴイもんですよ。
いつかこのノリで中世の騎士物語をやって欲しいなぁ。カッコいいヒーローの役でさ。アーサー王とか(←欲張りすぎ。言ってて虚しくなってきた)。