定期健診(35週)

どうしても逆子が直らず、今日の健診で正式に予定帝王切開になることが決まりました。
今、すご~~くホッとしてます。ひとまず肩の荷が下りた感じ。いや、これからまだまだ頑張んなくっちゃなんないことは山積みなんだけど(^^;)。
でもとにかく、「自分、これからどうなっちゃうんだろう…」って不安は、産み方が決まっただけでもとりあえず落ち着きました。何のバースプランも立てられず日を重ねる怖さったらなかったもん。そうこうしてるうちに破水したりしたらどうすんの…とか思ってガクブルだったのです(足位の逆子には破水が多いらしいので)。

このところ頻繁に「橘子紅了」(黄磊と周迅のメロドラマ)の出産シーンが頭に浮かんじゃったりなんかもしてて(爆)、なんかものすごくブルーだったんですよね。
周迅が何日も苦しんだ難産の果てに血の海の中で息絶える…ってのなんだけど(爆)。←あまりにも胎教に悪すぎ…
あれは児頭骨盤不均衡だったんだろうなぁ…逆子もあったかも…それとも、臍の緒が絡まってたのかなぁ…なんてことをいろいろと想像しつつ。ひどく救いがたいドラマでしたけど、ああいうことは昔はあたりまえにあったんだろうな。で、今のアタシがその時代にいたら、まさに周迅さながらだったわけで全く他人事でない。

妊娠や出産に関して、「自然な事」であり「病気ではない」からなるべく医療行為に頼らずに自然に産むのが理想的、というのがごく普通に語られてる。
会陰切開とか陣痛促進剤は拒否しよう、分娩台なんか使わずに自然な体位で産もうよ、みたいな。自宅出産とか、助産院でのアトホームな分娩とかがいかに素敵か、とか。
私も確かにそういうのに憧れてた。健康で明るくて自然なお産を遂げたいとは誰もが願う事だもん。
でも、自然というのは淘汰があってこその自然なんだよね。「淘汰」って言葉じゃちょっと違うのかもしれないけど。
自分がそっち側に立ってみて初めてわかる怖さってのはある。こうなってみてあらためて「医療」のあることがどれだけありがたく心強いものかを実感しています。
手術の設備も超音波健診もない時代だったら、アタシはこの歳でお産で死んでいたかもしれない。
そう考えると、茫洋たる気分になります。
女性である事の根源的な悲しみに触れる気さえした。
かつて、こうしてどうにもならない大きなお腹を抱えたままで(妊婦である状態からは逃げられないわけですからね)苦しんで亡くなっていった妊婦さんがどれだけの数いたのかと思うと「自然が一番!」なんて言えない。医療の発達した現代に生きてて本当に良かったと思う。この時代に生まれてた自分がすでに恵まれているんだということをしみじみ感じます。
帝王切開という出産方法も人によっちゃいろいろ思うことあるようだけど(「自然分娩できなかった自分は母親失格なのだ」と悩んだりする人も中にはいるるらしい。そんなことないのに)、アタシには帝王切開があって良かった!としか思えない。カイザー、万万歳じゃないですか。だってちゃんと無事に赤ちゃん産めるんだよ?他に何を望むの。
ま、そういう危機感に比べりゃ会陰切開だの剃毛だのカンチョーだので騒いでる人ってお気楽だ…些末でさ。悩むほどの事じゃない(^^;)。別世界では剃毛やカンチョーなんかはシュミにしてる人だっているくらいなもんで(笑)。

今日の健診ではべべの様子をじっくり見せてもらえました。
心臓や腎臓の機能、背骨、手指の細かな様子まで丁寧に説明してもらえて嬉しかったです。3D映像でくっきりと顔の表情まで見せてもらえて、感激でした。
べべは鼻が高くてちょっと濃い顔立ちです(笑)。つまりアタシには似てなくって、旦那によく似てます。
ぺちゃぺちゃと指しゃぶりをしてました。時折、目元を手でこすったりしながら。お腹の中は窮屈そうで、早く出してあげたい!と思ったよー。ホントに、もうちゃーんといっちょまえの顔してるんだよねぇ。可愛いよぅ。もうすぐ会えるね!ああ嬉すぃ~。
ちなみに男女の別はナイショ。っつーか、ホントのトコはっきりしないのです。ずっと逆子なんで、隠れちゃっててよく見えないの(^^;)。「たぶん…」というのは聞いてるんだけど。

体重増加も今のところ4キロで押さえられてるし、妊娠中毒症もないです。貧血は静脈注射を引き続き。張り止めの薬はズファジランでなくリトドリンという薬に変わりました。
これも動悸、震えがひどい薬なんだけど、今はとにかく安静にしてお腹の張りを起こさないようにするのが第一なので我慢して飲まないと。飲んだあとは寝てないともたないので、またもや寝たり起きたりの生活です。
子宮筋腫があってしかも逆子ですと、不均衡な力が加わるので子宮の収縮が均一にならず、お腹が張りやすいのだそうです。で、それが一定の間隔になると陣痛につながってしまう。不均衡な収縮は破水や胎盤剥離などのトラブルも招きやすいそうだし。
とにかく安静第一で、もう少し頑張ります。そう、あともう少しだ…頼む、それまでもって頂戴。