易烊千璽にオチた話

映画『少年の君』を見ました。
長安二十四時』に激ハマりして、李必に夢中になった私は、中の人である易烊千璽(イー・ヤンチェンシー)の他の作品も見てみようと思ったのです。
大好きな李必のイメージが壊れたら困るなぁって、ちょっと心配しつつ、聞きかじったこの映画の内容(いじめ、受験戦争、格差社会…)に及び腰になりながらも、「とりあえず見ておこう」と、軽い気持ちでDVDを借りてきた。(映画は2021年に日本公開。その時は作品の存在すら知らなかった)
これ見て私は思いっきり気づいたのでした。

「私、易烊千璽のことがめちゃくちゃ好きだわ!!!!!!!!!!」

ビックリマーク10個つけたいくらい驚きました。衝撃レベルの気づきだった。
「李必はキャラ惚れで、イー君のファンってわけじゃないし」なんて言ってた自分はいったい何だったのだろう。無意識で「若いイケメンに惚れ込む中年女」になるのが嫌だったのか。
いやいや、ホントに「好きなのは李必」だったんですよ。でもこの映画を見たら「小北(シャオベイ=易烊千璽が演じている役です)が好き!」となった。
この二つの、共通点の無いキャラクターに対する別個の「好き!」が、突然、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でドクが雷を電線に繋げた時のような激しいスパークを起こして
「易烊千璽が好きだ!」
というところに繋がったのです。

『少年の君』のメイキング+予告編のVを貼っておきます。
予告見るだけで泣けてくる。この映画の感想などはまた後で書きます。
今日は千璽のことについてだけ、書く。私がどうやってここに来たのかを。
まずはこのVを見て欲しい。大人たちが大絶賛するこの姿を!

 


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千璽(チェンシー、とさっそく愛称で呼ぶが)は、いわゆる「イケメン」だけど、私が好きになったのは唯一無二の彼の演技を見たからです。

長安二十四時』の李必と『少年の君』の小北は、全く違う役柄なのに、どっちもその人が本当にそこに存在しているかのような実在感でグイグイ来る。とにかく凄いんですよ。見たらわかります。深く緻密な「物語性」を現出できる稀有な才能があるのです。だから演じる役が変わると印象が激変する。その表現力に激ハマりした。大好きになってしまった。

でもね、顔もめちゃくちゃいいのよ(汗)

どんな表情をしても、どんな角度から見ても、いついかなる時も、千璽は感動的なまでに「いい顔」をしているの。表情がいい。佇まいがいい。目がいい。


密かに大望を抱く人間も

 

何も失うものが無いまでに絶望した人間も

 

愛する人を守れない不甲斐なさに傷つく人間も

 

愛する人を守れるのは自分だけだと信じている人間も

演じ分けて見るものを納得させてしまう説得力がある。
素材の魅力が演技の巧さでさらに生かされている、というのは確かにある。でも、千璽はそこに倚ってない。
幼い時から芸能界にいるアイドル(3人組アイドルTFBOYSのメンバー)だから、なおさらだろうと思う。アイドルゆえに軽く見られる悔しさは、絶対、彼の闘志に火をつけている。佇まいの中に、その炎が見える。静かで強い炎が。
彼は真剣だ。アイドルだった彼が俳優として活動しようと決めて進学したのは名門・中央戯劇学院。千璽はそこで主席を取っている。中国は演技派俳優を育てることも国策だからこんなところでズルはしない。アイドルの上げ底をしたってすぐにバレる。何より千璽の出演作を見れば、まさしくこれが主席の演技だと、誰もが納得する。
アイドル時代のどうってことない演技が、いつの間にかここまで開花した。あのクールな顔の下に、どんなに熱いものを持っているんだろう…と想像し始めると、それがまた物語の一つとして機能し始める。
千璽の多くを語らないその姿に、見る者がどんどん妄想を重ねて膨らませてゆき、それがまた深い感情の層を作ってゆく。それは「演じさせたい」という制作側の思いを喚起する。そこからまた新たな物語が始まる。枝葉をたくさんつけた木がどんどん幹を太くするように、千璽はこれから大樹になる。そういう人。

 

千璽の出演作品で、見るべきもの(アイドル時代の作品以外で)は、今のところ映画が4作、ドラマが2作、といったところでしょうか。以下参照。

(映画)
『少年の君』(2019)
『送你一朵小紅花』(2020)
『中国医生』(2021)
『長津湖』(2021)

『長津湖2』(2022)
『奇迹·笨小孩』(2022)

(ドラマ)
長安二十四時』(2019)
『熱血同行』(2020)

千璽の演技を見るには、やはりドラマは『長安二十四時』から、映画は『少年の君』からですね。(この二作以外は全て未公開作品です)
2019年以前のドラマはメインで出ていないし、まだ子どもすぎるのでスルー。
2017年のドラマ『思美人』(未公開作)は屈原(←好きなキャラ)の子ども時代を演じているし、出番も多そうなので気になっていたのですが、ファンの方が千璽の出演シーンだけをまとめたものをYoutubeに上げてくれてました(汗)。この時は15歳かな?ホントに子どもなんですよ…。演技云々の段階でもないなぁという感じ。
お利口さんなヤンチャ息子、という役にはハマってますし、めちゃくちゃ可愛いんだけどね。
長安二十四時』で敵対していた林九郎(を演じた尹鑄勝(イン・ジューション))と親子になってるのがなんか面白い。

全体的に国策っぽい作品に出てることがちょっと気になりますが、優等生ってことなんでしょう。そりゃ、国も千璽のことは離さないよねぇ。
国策といっても見てる限りではどうってことない…どころか、むしろ懐の深さを感じる作品だったりするので、正直びっくりします。え、これオッケーなんだ!というね。中国に抱きがちなイメージと、それはちょっと違う。
この国は一筋縄ではいかないんだなぁと感じます。あらゆる層が厚いし、知的レベルが高い人たちがメインストリームにちゃんといる。決してひとところに吸収されない底力があるのを思います。

今年公開の『奇迹·笨小孩』のMVや紹介記事がネットに沢山出てきてます。
こーれがまたまた素晴らしそうな作品で。予告見ただけでグッときちゃう。
陪伴曲は合唱(?We are the worldみたいなの)になっているのだけれど、ボーッと見てたら作詞作曲に黄家駒って出ててビックリしました。続いて千璽がいきなり広東語で歌いだしたのにも驚いた。
うわ!広東語!ってだけでまたグッと持っていかれちゃう。
BEYONDの曲でした。懐かしい香港の雰囲気だなぁ…泣けちゃう。
こちらのMV。映画の予告にもなってます。


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映画の舞台が深圳だから、広東語がメインになるのかな。
千璽、吹き替えせずにやったのだろうか(ご両親は深圳で出会ったらしいけれど)。
早く見たいいいい!
予告編見ただけでも、もうそこに素の易烊千璽はいなかった。役になりきってる。
凄い!ワクワクする。またキャラ萌えさせてくれるよきっと。楽しみすぎる。

つづいてこちらは『奇迹·笨小孩』の主題曲MV。アンディ・ラウ劉徳華)と千璽がコラボで歌ってる!こちらは北京語。


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大貫禄のアンディと、若い千璽を見ていると、感慨深いものがありますねぇ。
アンディ世代だもんねぇ、こっちはどうしたって。もはや息子の年齢の子たちがメインを貼る時代なのよね。

…というわけで久々に私の中で新しいスターが誕生!したのであります。
この熱い思いを早く誰かに伝えたい!という焦燥感と、「若いイケメン」にハマったという前代未聞の事態への狼狽とで、言ってることが支離滅裂な気がしますが(汗)、鉄は熱いうちに打て!ってことで書き散らかしてみました。
千璽の魅力なんてもうみんなとっくにご存じで、遅れてやってきてお前は今更ナニを言ってんの?かもしれませんが、周回遅れも何のその。私は今、ひたすらに嬉しいのです。千璽の存在に気づけたことが嬉しい。こんなにステキな子に巡り合えたことが嬉しくてたまらないのです。
これから見るものがいっぱいあって目が回りそうです。しかもいちいち繰り返し見るもんだから圧倒的に時間が足らない。
まだ私、なんだかんだ長安にいますからね。どっぷりと『長安二十四時』リピ中ですから。
なんと幸せなことでしょうか。あなたもこの幸せをおひとついかがですか?←ぜひご覧くだされ、ということですよ。誰かー!