怒りと虚しさ

徒にネットニュースなんか見て、池袋暴走事故の被害者遺族による意見陳述書を読んだものだから朝から涙が止まらなくなり、ぐったりしたところに持ってきてコーネリアス小山田圭吾が想像を絶するいじめ(ではないね、あれは凶悪犯罪)を嬉々として語る記事を読み、憤りと気持ち悪さと絶望で過呼吸になりかかり、ますます落ち込んでしまった。これ、有名な記事だったらしいけど、私は今回初めて知りました。
小山田の所業が極悪なのは当然だけれど、それを面白おかしく記事にしているロキノンにも虫唾が走る。こんなのが記事になる時代って…って、時代のせいにしちゃいかんな。被害者は障碍者で、何も抵抗のできない子だった。それを壮絶なリンチで苦しめたことを、大人になった小山田は嬉々として武勇伝のように語っている。被害に遭った子はもちろんのこと、自分の子どもが数々の想像を絶する暴行、蹂躙を受けていたのを記事によって初めて知った被害者の子のお母さんの気持ちを思ったら、もう本当に本当にこんなにツラいことがあるだろうかという世も末な気持ちになった。記事の内容を思い出しては涙、また思い出しては涙、である。お母さん、その時まで息子さんと小山田は「仲良くしていたと思ってた」んですよ。一生懸命、親子で協力して年賀状書いたりして(それも雑誌で貶められていて、私は怒りで震えが止まらなかった)。

雑誌の記事で初めて我が子がされた酷いことを知った時、お母さんは悲しみのどん底に突き落とされたことでしょう。知らなかった自分を責めたでしょう。その悲しみは絶対に癒えることなどない。一生、ずっと、つらく悲しい。いい大人になってからも、いじめた側が執拗に武勇伝みたいにメディアに語って、罪のない人をズタズタにしている。やられた方は死ぬほど辛いことなのに、やってる側は笑い話ですからね。ようこんなことがまかり通ってるな。気が狂ってるんだろうと思うけれど、それをやってるのは出版社と当時の人気ミュージシャンですよ。
これ絶望でなくてなんなんですか?
エンタメJPOP界隈にこんなとんでもない絶望がのさばっていたなんて、まったく知りませんでしたよ。
ロキノンなんてろくでもない(特に山崎はずっと嫌い。大嫌い。あいつが宮本にすり寄ってきてろくでもない話を引き出すのがマジで嫌いだったが、こういった人間性の上でのことだったのだと初めて合点した)だし、コーネリアスも昔から選民意識が凄いところが大嫌いで、なんでもてはやされているのか意味不明だったけれど、令和の時代にもなってオリパラの担当に抜擢されてるとは知りませんでした。
こんな不適当な人選は無いし、こんなもん調べたらすぐにわかることなのに、そんな簡単なググればわかる事さえ調べないオリパラもテキトー極まりない。今に始まったことではないがホントに無能の集団だ。
あまりにも耐えがたかったので、オリパラ組織委員会の方へ辞職を求める要望書を書いて出した。
全文を載せておきます。

小山田圭吾のオリパラ起用に反対いたします。即刻解雇願います。組織委員の方は彼の残虐非道な犯罪の実態をちゃんと把握しているのでしょうか?それでも続行という選択をするのであれば、あなたたちには人間の心が無い。あれはいじめではありません。人間の存在そのものに対する冒涜です。彼の起用は被害者をさらに傷つけ、彼の凄惨な行いに胸を痛める全ての人を傷つけ、全ての母たる存在を傷つけ続けます。過去の罪、と一概に言いますが、謝って済む問題と、そうではない問題があります。いじめに時効はありません。彼の所業は当然、オリパラの理念に著しく反します。このような人間に華々しい舞台を与え、税金を投入することは、絶対に絶対に避けねばなりません。それは日本という国が人権をどう考えているかの証左になります。たった一人の鬼畜のようなミュージシャンのせいで、大きな損失を生みます。日本人の価値観とはこんなものかと呆れられるでしょう。この問題は、前会長の女性蔑視発言などとはレベルが全然違うのです。前会長が辞任したのだから当然小山田圭吾も辞めるべきです。音楽家は他にもたくさんいます。間に合わないのであれば、著作権の切れた楽曲でいいではないですか。このような「些細な」ことで、国益は著しく損なわれます。人権問題に対する国家の姿勢とは、信用問題なのです。信用のできない民度の低い国として周知されるでしょう。日本国民として、税金を納める納税者として、これは許しがたい。絶対に絶対に容認できません。再度お尋ねしますが、組織委員の方々は、本当に彼のやったことをご存じなのですか?その内容を知って、それでも「過去のことを掘り返してもしょうがない」と言えますか?あなたたちにお子さんはいますか?想像してみてください。被害に遭った方たちにとって、それはひたすらつらい記憶です。過去のことではないのです。耐え難い苦しみと絶望と悲しみは癒えることなどないのです。彼が勝手にミュージシャンとして活動するのは構いませんが、国家的事業を担う大役は絶対に任せるべきではないのです。どうか、どうか、真摯な気持ちでこの問題に向かい合ってください。ぺら紙一枚で謝罪など、ありえません。そもそも謝罪などあってもなんの足しにもならないのです。彼の作品が使われることで、すでにたくさんの人の心がえぐられる構図ができてしまっているのです。ネットではほとんどの人間が今回の起用に反対しています。大反対です。私も、怒りに震えながらこれを書いています。オリパラの精神を見直して、もう一度真摯に人選を考えてください。お願いいたします。」

 

意見要望はこちらのサイトから、匿名で投稿できます。

enquiry.tokyo2020.org

匿名の意見など相手にされないかもしれません。今までの経緯からオリパラの組織委員会が民意を反映するなんて到底思えないのですが、それでも、数があればもしかしてどうにかなるかもしれないと一縷の望みを持って。Twitterよりは直接相手方に伝えられる方がいいかな、というのもあるし。
できれば海外の人権団体のようなところから猛烈な反発がくればいいなと思いますが、その時にはすでに日本はそんな奴を平気でオリパラに起用する人権意識の著しく低い国、として認識されてしまってるということなので、時すでに遅い気もします。そうなる前にどうにかして欲しいけれど、どうせモタモタ何もできずに終わるんだろうなぁ。今の日本にはなんにも期待できない、というのはすでに習い性のようになってる。自民党がダメなだけじゃないよ。野党もなーんもやろうとしないからね。どっちかっていったらそっちの方が頭が痛いよ。こんな追い風にも乗れない。与党がグダグダなのに、一緒になって右往左往して風穴一つ空けられない野党って、存在意義あります?
誰も国益なんて考えてない。私利私欲だけ。こんな国に誰がしたのか?