「ドライヴ」感想点描

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◆雰囲気がちょっと懐かしい香港映画みたいだった。ノワールの。
昼はスタントマン、夜は強盗犯を乗せて逃げるために雇われるドライバー、ゴズリング。めっちゃクール!ほぼしゃべらない。不器用ですから…ってな感じだが、運転はとんでもなく器用。

キャリー・マリガンはメチャクチャ可愛い!
ハリウッドというよりも、アジア的。小柄で華奢で少女のような魅力がある。

◆「この映画からライアン・ゴズリングを抜いたら何も残らない」というレビューを読んだので試しに抜いて考えてみたら、やっぱりその通りだった。最高の仕事をしてる。
キャリー・マリガンの存在も、ライアンが彼女を愛でるからこちらが萌える。
もともとキャリーって(私が勝手に思うに)相手役の男の人の感情をこちら側に伝えてくれるタイプの女優さん。本人が無自覚なのに男の人がどっぷり惚れこんでぐわーーっとなってるのを見てドキドキする、という…ある種の「装置」として傑出してる気がするの。←「華麗なるギャッツビー」とかね!
自分が創作するときには最も使いたいタイプの女優さんかもしれない。

◆残酷でグロで、だけどすごく綺麗…という映画、「ギャングスターナンバーワン」にも似てる。でも、あの映画は主人公が饒舌で感情が駄々洩れしてるが、こちらの主人公の感情はほぼ推し量れない。寡黙で静かな男なので目の動きや意志的なわずかな動きでこちらが想像するしかない。これが結果としてスタイリッシュな映像になってるんだろうと思う。

◆この主人公、もしかして何にも考えて無かったりして…という想像も湧くが、ライアンにおいてそれはない。ライアン・ゴズリングは常に”考える男”なのだから!
相似形のチェビー・チェイスだったらきっと何も考えてないのだけどw

◆ゴズリングの着てたジャンパーが欲しい。スコーピオンの。ダサカッコいい!
これ↓

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『ドライヴ』 予告篇(30秒)