「ミラクルショー〜ハロルド・スミスに何が起こったか?」


やっと見ました!クソヒゲ(笑)。
いや、クソヒゲビジュアルには全く食指が動かなくて…っていうか、見たら萎えるだろうな、と思い遠巻きにしていたのですが、こちらの病状も刻々と変化し、クソヒゲくらいでびくともしないようになりましたので解禁。
とてもキュートな映画でしたこれ!
テンポがよくて軽快で楽しくてオシャレ。
ディテールやファッションも小粋だし、すごく凝ってる。色合いとかもステキなの。
何よりも作者の目線が優しいのがいいですね。


それにしても70年代の雰囲気ってカッコいいなぁ〜。憧れちゃう。
最初、「ナイト・フィーバー」が聞こえてきて、それだけで嬉しくなってしまいました(「サタディ・ナイト・フィーバー」のアルバムはいまだによく聴いてる。ダルい時にウレシクなれる)。
大学の講義室のシーンなんて思わず「うお!」と叫んじゃったよ。ここはウッドストック会場ですか?!みたいなヒッピーさんてんこ盛り!長髪&髭の男がベルボトム&カラーシャツ&ぴっちりしたベストを着ている!萌えるー。
主人公の男の子は可愛いんだけどちょっとダサいヘタレ君。
ナイト・フィーバーバカだったのが、好きな女の子がパンクだからと宗旨替えして自分もパンク野郎になっちゃう単純ぶり。(こういう行動パターンが若い頃の自分に酷似しているんで他人とは思えませんでした。なんでこう単純なんだろう、ってのが。しかもネンネだ。なので思い切り感情移入しちゃった(^^;)


その、主人公が惚れてる女の子を演じてたのが、なんと「ディボーシング・ジャック」のマーガレットでした!ローラ・フレイザー
私、この子大好きなんだよ〜可愛くて。
なんか、ちょっと東洋人入ってる?って感じの、”いかにもイギリス人”って雰囲気じゃないところが好きなの。この映画ではちょっとポッチャリしてて、そこもまた可愛い。


「ディボーシング・ジャック」では束の間の恋人だったふたり↓が…



ここではクソ上司と速記係(ロマンスの香りはゼロ以下)↓なのでしたーw


思わぬ出演者といえば、アーサー・ウィーズリー氏もおりました!


ハリポタのロンのパパですよ。マーク・ウィリアムズ
ルピ先生とは騎士団仲間でもある。
ここではTV番組の司会者やってました。すごくハマってた。


クソヒゲはどう見てもイケてないんですが、ファッションへのこだわりはありすぎるほどあります
常にストライプ・スーツ&カラーシャツ&同色ネクタイでキメてます。濃い〜。



例外はTV出演時。
この時はフェミニンな柄物シャツでキメ。おしゃれさん!


えっとー。
よくよく見てみると、このヒトに自分が惚れてるとは全くもって信じられません。惚れてるんですが。
ありえないだろうアタシ。
こんな間延びしたスーパーマリオのような、巨大版リンゴ・スター(ラフォちゃん談w)みたいな、ぶっちゃけキモイ大男ですよ?
でも、「修行」かというとそうでもなくて、これはこれでまた楽しいの不思議と。
こんなこともできちゃうデビシュが好きだなーなんて思うんだよ。
いつもイケてる必要なんてないのさ。


ああ、それと。
字幕には出てこなかったのだけれど、何度か会話の中で「ブラックプール」という言葉を聞きました。デビシュの故郷ね。
ブラックプールのマジックショーで」とか、そういう風に。
オープニングシーンの遺灰を撒いたローラーコースターも、もしかしてブラックプールの遊園地でしょか?
そういうことを考えると、全編に漂うどこか不思議で夢みたいな感覚とあいまってますますかの土地に対する神秘が増したりします。そういうのもなんだか嬉しかったです。