できないことばかりのなかで予想外によくできたこと

五十肩が日に日に酷くなっていて、肩が痛く腕が上がりません。それに加えて、手元がおぼつかない、体幹バランスが崩れてあちこちに傷みが出る、できないことが多くて無気力になる…という状態に陥っています。
ツラいひー。

すぐ腕が痛くなってしまうので、もはや編み物するのもままならなくなりました。
麻雀牌もうまく並べられない。震えて牌を落としてしまうから雀会は年明けからずっと休んでる。
字も上手く書けない。どうしても文字を書かなければいけない仕事があるのだけれど、自信がないので減らしてもらってます。
割烹着の後ろの紐が結べなくて必ず誰かにやってもらうし、洋服の脱ぎ着の順番を間違えると激痛に悶絶することになるので細心の注意をしなくちゃならない。眉毛も上手く書けない。
髪を洗うのも、みそ汁の味をみるのも、トイレの掃除をするのも全部左手だけを使ってこなしてる。
寝返りを打つと、角度によって激痛で息が止まりそうになる。
もう一生「バンザイ\(^o^)/」できないのだろうか?と思うと芒洋たる気分になる。

でも病院には行ってない。
メチャクチャ痛い注射をされる、と聞いて涙が出るほどイヤなんだもん。
腕の痛みと注射の痛み、どっちがマシかといったら悩むくらい腕は痛いのだが、注射の痛みも所詮対症療法なので薬が切れればまた腕が痛くなるわけで、無駄やん。痛み損やん。
それでも最近は、あまりにツラいので「観念して医者行こうかな…」と、思ったり思わなかったり。


不調は肩にとどまらない。目もよく見えなくなっている。
老眼がヒドイ。近眼もヒドイ。飛蚊症もヒドイ。
顔のくすみと毛穴のたるみもヒドイ。化粧が全然のらない。髪もバサバサで、染めても染めても白髪が出てくる。手足もガサガサで、ギョッとするほどしわが増えた。足はいつもダルく、ちょっと歩くとすぐ息切れがする。
奥歯の義歯が取れがちで、いつもビクビクしている(「今度取れたらインプラントにしたほうがいい」と歯科医に脅されている。もーーインプラントなんか絶対イヤなのに!)。

ヒトはこうして思うように体が動かなくなり、キレイな状態を保てなくなり、できていたはずのこともどんどんできなくなって、自信を失い、少しずつダメになってゆくのでしょうかね。
たかが50代でこんなに老いを実感するような状態に陥ろうとは思ってもみませんでした。
この先、なんか明るい展望ってあんの?ダメになるばっかりなんじゃないのか?なんて悲観的になってしまう。
ただ一つの光明は、「五十肩はいつかスーッと治っちゃうんだよ」って言う人が多い事。
こんなにツラいものがウソみたいになくなって、やがて忘れる…って、糸井さんも「ほぼ日」に書いてたけども本当だろうか?平均的にどのくらいの期間で治るのかなぁ。(ちなみに私は今んとこ発症して2か月目です)

 

怪我の功名っちゃなんだけど、こんな状態でなにもかも気力が出ずに(執着心や欲のようなものもすっかり失せた状態で)、どーーでもいいーーやーーって感じで断捨離をしてたら、ものすっごい勢いでいろんな物が捨てられてスッカスカになりつつあります。
大量に所持しててどうしたもんかと思ってた書籍類が大幅に減らせました。本棚や押入れ、納戸から溢れかえっていた本がどんどん消えてなくなった。なんと空きスペースまでもが出現した!
過去の思いに縛られることなく、「貴重だからとっておかないと」「資料になるし」「思い出があるので」などという理由は全てスルーして、「今」という時間に焦点を絞って置くものを決めたら実にスッキリしました。
そして「今」読みたい本だけが並んだ本棚になったら、以前より本棚を眺めるのが楽しくなりました。気持ちがビックリするくらい自由になりました。執着がなくなると、人は自由で気楽になれるんですね。新しい本もどんどん買って、どんどん手放しているので「知」の新陳代謝が活発になった感じです。