夏の旅(1)

家族旅行で山形〜新潟に行ってきました。
高速道路が安くなってるのでね、ちょっと遠くまでドライブです。
まずは山形は鶴岡市内の散策。
有名なカトリック教会が見てみたくて、まずそこを目指しました。



鶴岡カトリック教会。
明治36年建立の天主堂は重要文化財です。
シリカ型三廊式という建築様式らしい。
簡素で可愛らしい建物です。



ガラスには窓絵。とてもきれいです。
窓絵とは、薄い透明な紙に描かれた聖画を2枚のガラスで挟んだもので、高価なステンドグラスのかわりに技術力を駆使して作られたものです。
日本では唯一ここでしか見られません。



祭壇。
後ろの窓からさす自然光が優しくて、柔らかな印象に包まれています。



副祭壇には重要文化財の黒い聖母像
明治36年に献堂記念としてフランス・ノルマンディー州のデリブランド修道院から寄贈されたもので、このタイプのマリアさんが見られるのは日本ではここだけだそうです。


教会を出て、鶴岡公園内を散策しました。



庄内神社。
明治十年(1877)、かつての鶴ヶ岡城本丸址に作られた神社です。
ゆえに御祭神は荘内藩酒井家の当主のみなさん。



大宝館。
大正天皇の即位を記念して建てられたもので、大正4年(1915年)完成。
その昔は会議場や図書館として使われていたようですが、今は郷土人物資料展示施設となってます。
鶴岡は文化人の宝庫ですね。正直、かなり驚きました。
田舎だというイメージがあったのですが(すみません)、ウチとこよりも数段文化的ではないですか。完敗ですよ。
喩えっと、U字工事ロケット団に負けたというところですかね。思えばロケ団ってちょっと読めないやね。赤プルさん(←基本、U字とノリは同質)とはかなりモノが違うw
町並み一つとっても、古い建物を大切に使っていたり商業的な煩い看板が乱立したりしていない落ち着いた雰囲気がとても心地よかったです。
いい場所ですね、本当に。



こちら、文学の神様・横光利一先生のお部屋の再現セット。
簡素な場で珠玉の名作が生まれたのだなぁ。


ぶらぶら歩きの後、鶴岡を後にし、あつみ温泉に向かいました。
今回泊まったお宿は萬国屋さん。
とてもきれいでサービスも良く、快適でした。
www.bankokuya.jp



お部屋はこんな感じ。広くて清潔。
窓を開けると緑の匂いに包まれて本当に癒されます〜。



窓から見える温泉街の様子。
旅館は川沿いにあります。せせらぎの音も爽やか。



ボクちゃんも浴衣に着替えて夕涼み。キモチいいね。



お食事はもう、めちゃくちゃ美味しかったです!
創意と工夫に満ちた美味しくてヘルシーなメニュー。
お野菜をふんだんに使ってあるのも特徴です。
これ食べるためにまた行きたいなぁと思えるようなレベルですよ。
ただ、お料理がコース式で出てくるので、お酒をちびちびやりながらのんびり…という雰囲気にはちょっとなりにくいかなぁ。
これは個人のシュミでしょうが、私は一気に全部並べてもらって、あとは放置してもらった方が気が楽です(^^;;)。
至れり尽くせりが好きな方は大満足することでしょう。



浴場付近の様子。
川沿いの通路を渡って別館に行くと、きれいな浴場があります。
まだ新しいせいか、どこも新しい畳や木の清涼ないい匂いがしてうっとり。
本館の大浴場(こちらは時間別に男女を入れ替えしています)も、広くて気持ちが良かったです。
露天は別館よりこちらの方がいいかな(別館の露天はプライベートサイズなので人がいないのを見計らってでないと入りにくい)。
お湯はナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩泉。無色透明なしょっぱい味のするものです。
標高が低いせいか、のぼせることなくぐだぐだと入っていられていいですね。(いつも行ってる那須方面のお湯は標高が高いからすぐのぼせるんだよ)