「ハービー/機械じかけのキューピッド」

ハービー/機械じかけのキューピッド [DVD]

ハービー/機械じかけのキューピッド [DVD]

  • 発売日: 2005/12/21
  • メディア: DVD

リンジー・ローハン主演のディズニーの子供向け映画。
スクラップ寸前のワーゲン「ハービー」(←ちゃんと人格がある)が、起死回生を図ってレースで大活躍する、というカー・ファンタジー(っていうカテゴリがあるのか?)。
とにかく子ども向き。
ブレッキン・メイヤーがリンジーのお兄ちゃん役で出てます。下手糞なレーサーでクラッシュばっかりしてるの。
父親役にマイケル・キートン、恋人役にジャスティン・ロング、ライバル役(悪役ね)にマット・ディロン
芸達者揃いですが…ま、だからどうってもんでもない。
みんなリンジーの盛り立て役。
マット・ディロンは幼稚園児でもわかりやすい漫画のようなヒールで、ノリノリです。
ジャスティン・ロングは思いがけずちょっとステキでした。
あのロバ風のマヌケ顔はお笑いでしかないわけなんだが、そういうミョウなところにヨロめいてしまう私っていったい…。でもカワイイよ、うん。
最後のキスシーンにはちょっとキました。
この勢いで「ダイハード4」(ジャスティンの新作)も見ちゃうかもしれないってウソ。
ブレッキンは、可もなく不可もなく。
「あ、いるね」くらいのフツーぶり。お兄さん、やっぱ地味ですぜ…。

(左から、ジャスティン、マイケル、ブレッキン。ジャスティンの仕草のいちいちが可愛い!でも、どうしてもロバ顔)


ま、全般的に、子ども連れでポプコーン食べながら見て途中で居眠り…というのでOKな映画っぽい。
そういう映画もとても必要ですけどね!
もちろん楽しかったですよ。
ハービー、しまいにゃフェンス走るしねw
明るくて前向きでハッピーエンド。こうでなくちゃ、と思いますよ。
でも、大人が満足するにはほど遠い。


ブレッキンの出演作は、放っておけばなかなか見たいとは思わんようなものが多いのですが、これって、たぶん本人がすごく意識して偏った傾向の作品を選んでいるような気がする。
なんというか、独自の「教育的配慮」みたいなものを感じる。
コワイ奥さん(映画監督のデボラ・カプラン女史)と愛娘のケイトリンちゃんに気をつかっているのか?それとも単なる趣味嗜好なのか?
あの顔と雰囲気と演技力だったら犯罪者とか病人とか不倫でドロドロとかできそうなのに、そういう役はまず演らないし、そもそもコメディか青春モノしか選んでない。いつも前向きでハッピーエンド。
なんか、そうしたくなる気持ちはわからなくはないけど。
私もね、創作には世の中を良くしたいという気持ちが根底にあるべきだと思うし、「作品と人格は別」って考えは持ってなくて、作品の中に自分の主義を持ち込むほうが自然だと感じているので、俳優さんがディベート的に作品をこなすことには意味がないと思っていますよ。
それにしても、です。
ブレッキンの選択はあまりにもツマランのよね…。毒の無い子ども向きなものばっかり。
ガーフィールド」1,2ときて「ハービー」でしょ、で、次に見ようと思っているのが「リバウンド」っていう、弱小バスケ部が強くなってく…っていうスポコメモノですよ(だはー興味ねぇー)。
全部”U−12”って感じ。
そういうわけで、ちょっと盛り上がったブレッキン熱もクールダウン。
好きなことには変わりないけど、なんつうか…ものすっごい中途半端な感じ。ブレッキンの立ち位置そのもの、みたいな(爆)。
あ、でも最近撮ったもので一つ、出張先で娼婦に溺れてゆくサラリーマンの話(「Ted's MBA」)ってのがあるらしいんですよね。
ってもやっぱりコメディなんだけど、でも一応オトナモードな雰囲気がありそうなので、これはwktk!早く公開してくれー。
そろそろ一発、ガツンとヨロめかして欲しいもんです。
とかなんとか言って、さっき偶然TVでやってた「スプラッシュ」見て、やっぱトム・ハンクスだ、とか思ってる私がいますが。
こうしてループを続けていくのかいな。