二人の伯父さん

母の兄である伯父さんが亡くなりました。
94歳。母とは一回り以上歳の離れた一番上のお兄さんです。
体調を崩して入院していたのですが、「家に帰りたい」というので戻って数週間後、自宅で眠るように逝ってしまわれたとのこと。
従兄(伯父さんの長男)は、「本人、ちゃんと家に戻れて満足そうだった」と言ってました。
大病もせず、ボケもせず、見事な大往生だったと。
私は4年前に会ったのが最後でした。
その時、伯父さんは90歳を迎えたばかり。とてもお元気そうで、母も「あの調子だと100まで生きるんじゃないの」なんて言っていたのだけれど…残念です。
安らかに眠れますようお祈りいたします。

今年は親戚の訃報がとても多い年でした。父の兄である伯父さんも亡くなりました。二人いた伯父さんが二人ともいなくなってしまった。訃報の中には私より若い人もいて、あまりのことに言葉もありませんでした。信じ難くショックで、いろんなことを考えさせられました。
いずれもコロナ禍という事で、葬儀は家族葬が多く、訃報の数のわりには、私自身葬儀には一度も出席していません。
皆、知らないうちにいなくなってしまった……という感じです。
記憶の中では元気な姿のまま、ただ長い疎遠が続いているだけのような。無理矢理に別れの線引きをしなくとも、こんな感覚も悪くない気がします。