ん？あれ？なんかこれ、既視感あるな…
あー！尾花夏樹だ。←「グランメゾン東京」
というのを序盤で気づいてから、無意識に「グランメゾン東京」に照らし合わせるようにして（これは、あの人だな、みたいな）見てしまいましたどうしても。（ちなみにこの映画は2015年の作品。「グランメゾン東京」は2019年）
問題を起こして料理界から去った「天才シェフ」が、再び舞い戻ってきて再起をかけミシュランの三つ星を目指す、というストーリー。
起こした”問題”は、尾花はコンタミネーション（アレルゲン混入）だったけど、こちらは素行不良。
料理評論家がかつて恋人だったとか、女料理人をヘッドハンティングするとか、最高の給仕と複雑な関係（同性愛っぽい感じも）とか、ライバル店のシェフとのこじれた友情とか…設定以外にも色々似ている。
スピーディーな演出方法や、革ジャンにバイクといういで立ちも。少女にお菓子を作ってあげるエピソードなども。
あれれ？？？これマジでグランメゾン東京…
あまりにも気になったので検索してみたら、やっぱりドラマ放映時に噂になってたんですね。わりと問題になってたっぽい。パクリだ、ということで。
「グランメゾン東京」は毎週楽しみに見ていたドラマだったのだけど、こんな噂が流れているとはついぞ知りませんでした。
主人公の料理人がめちゃくちゃカッコつけてるのがちょっと笑えます。あ、これは「グランメゾン」も同じだけども。
こちらの主役、ブラッドリー・クーパーよりも、キムタクの方が料理の手さばきが巧かったかな。キムタクの料理をする手元の流れるような美しさは、ずっと見ていても飽きない魅力があった。
ブラッドリーの手つきはなんだか雑でしたね。あと、清潔ではない感じ。
厨房でのワンマンぶりもブラッドリーの方は半端ない。恐怖！
怒鳴る、殴る、モノを投げつける、食材をドバーッと捨てる、全てを滅茶苦茶に破壊する…こんな不遜なシェフの作ったものなんか美味いわけないぞ！！って感じ。
料理人がタバコを吸ってるとかもちょっとあり得ない。「グランメゾン東京」でも、鈴木京香が髪の毛を結んでいないことに毎回イラっとしましたが…そういう「基本」はしっかりして欲しいね。
見たきっかけはリリー・ジェームズ目当てだったんですけど、ここが一番のガッカリポイント。
なんとリリーは主人公が間借りする後輩シェフの彼女役で、ほんのちょこっとだけしか出てきません。マジで1分とかそんな感じ。
ぶはー。こんな使い方するんだなぁ～。まいったまいった。
結局、いろいろ気になっちゃって映画の感想はろくになかったです。
わーここ似てる！これはあれだな、みたいなのばっかり思っちゃうもん。
いや、こっちの作品が先なのよ？なのに、私の見る順番的にこっちが後だったので、雑念なしには見られないの。ホントに申し訳ない。
