「おとこくらべ」

 

おとこくらべ (ちくま文庫)

おとこくらべ (ちくま文庫)

 

 

嵐山光三郎・著(恒文社)
嵐山さんお得意分野の文壇題材の短編集。
まだ途中までしか読んでいないのですが、めっちゃいいのよ、これ。
明治からの文壇のことを多少なりとも知ってるとさらに楽しめるけど、知らない人でも楽しめると思います。
書いてるご本人は要するに萌え萌えで書いてますので、ものすごくマニアな世界が展開されてんの。
たとえるのもおこがましいですが、「黒獄商社」を明星迷が読むと、そうでない人より楽しめるのと同じ仕組み(笑)。
実在キャラでの妄想だし、パロディありだし、基本的にはコメディ(?)かもだし。
とにかく嵐山さんがめっちゃ文士達に恋してるのが伝わってくる。
表題の作品は(題名でピンとくる人もいるかもしれませんが(笑))樋口一葉が主人公です。これがまた、ちょっとした作品なんだけど泣けるのなんのって。号泣してしまった。
悲しいわけではないので念のため。胸キュンなのです。シアワセなのです。
小説家萌えの方&小説家を志している方(いるんか?いるわねここにw)はぜひ。楽しいよ。