われに五月を

…というのは寺山修司の作品の名前ですが、5月になると思い出すのは寺山修司のことです。思い出す、ったって逢った事もないし、ただその作品を思い出すだけですが。
寺山の「ことば」は10代の頃の私にとってはまさしく「支え」でした。
言葉ってのは何よりも強い、というのを教えてもらった。
そして、言葉は誰でも用いれるものではない、ということも。
私は果たして言葉を用いれる人間になれるかな?...と、不安になりました。
希望は捨ててませんが、その思いは歳を追うごとにヒドくなる。
私は今だに言葉を話していないような気がする。
毎日毎日虚空に向かって文字を打ちながら、あぶくのように瞬時に消える自己を見つめ続けているような気分になります。
ネットって、紙に書く文字よりウソっぽいしね。
言葉にならない言葉を書き続ける私は孤独です。