「高慢と偏見」

以前、図書館で借りて読んだオースティンの「高慢と偏見*1ですが、今度ドラマ放送を観るにあたって、再読したいと思いまして、どうせなら手元にあったほうが良かろうと判断したので、古本でこれ↓買いました。1996年河出文庫発刊の阿部知二訳「高慢と偏見」です。



なんで本屋で新しいのを買わずに古本を買ったのかというと、安いから…
…という理由ではなくて、表紙からしてわかりますように、この文庫はBBCのドラマ対応になってるからです!
でもって、この版はすでに新刊では売っていないのです(とりあえずウチの近所ではどこも売ってないし、アマゾンでも売ってないと思う)。なので中古買うしかないってワケ。


表紙をめくると8ページのグラビアページ(モノクロ)が付いてて、ドラマのシーンが載ってます。
写真は13枚ほどありますが、ダーシーの顔がはっきり見える写真は1枚しかないです。ちょっと期待はずれ?
でも、なんだか嬉しいじゃないですか。雰囲気は盛り上がりますよ。ドラマの予習にはもってこいです。
ところがですね…
これ、翻訳がアレレな感じなんですよ。
すっごく読みにくい!
以前読んだのは中野好夫さんの訳だったのですが、その時はすんなりと物語の世界に入れたのに、今回はいちいちつっかかってしまうんです。調子狂う。
表紙のコリンに魅了されてこれ買う人多いかと思いますけど、どうなんでしょうね?
原文の表現が独特なのはわかりますが、それにこだわっているとしても日本語で表せているとはとうてい思えないし、それならば大胆に血肉を持った言葉にのせてしまってもいいんじゃないかと思うのですが。
でもとりあえず、再読します。細かいところ覚えてないし。
でもって万全の準備の上で、29日のドラマ放送を待とうと思います♪

*1:私が読んだのは中野好夫さんの訳で「自負と偏見」となっているものです。1970年刊行の筑摩書房・世界文学全集収録作。中野訳は今は新潮文庫から出ているようです。題名は変わらず「自負と偏見」となっています。これからお読みになろうという方は、こっち(「自負〜」)のほうが断然オススメですよ