『大唐見聞録 皇国への使者』完走

『大唐見聞録 皇国への使者』(原題『唐磚』。この題名のが好きだ)全36回完走いたしました!

ああーーーとうとう終わってしまった(涙)
もう雲くんに会えないなんて…寂しい…

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唐の時代の物語にどっぷりと浸った数日間、とても幸せでした。あんまり夢中になっちゃって、日常生活に戻る時、奇妙に感覚がブレるんですよ。一瞬、「私は誰?ここはどこ?」状態になる。日常の地平から少しだけ浮いてるみたいな独特の浮遊感。懐かしいハマりの感覚です。楽しかったなぁ。
ドラマ見る前はちょっとクサクサしてて気分を変えたかった(だから長いドラマを見たいと思った)のだけど、見事に心が晴れました。何で気が塞いでたのかも忘れちゃったよ。物語の効果は絶大ですな!
雲くんへのトキメキも、「恋は遠い花火」だった私の心に鮮やかな景色を見せてくれました。こんな素敵な男の子がいる!というだけでもう嬉しくてたまらないです。
このドラマに会えてよかった。なんとなく選んだだけなのに、ドストライクだった。神さまが選んでくれたのかもしれない。謝謝我的神。

 

えーと、ここから先、ネタバレがありますのでご注意ください!

 

後半のストーリーは、安瀾の母を殺した人物=「黒幕」探しを軸に展開します。それぞれのキャラが各々の事情でテンパって暴走を始め、立て続けに事件が起こる。初めのころのノンキな雰囲気はいずこへ…という状態。
「黒幕」は実に用意周到&陰険に立ち回り、別の人間を黒幕だと思わせたり、秘密裏に動いて陛下を陥れようとしているのですが、安瀾はいとも簡単に黒幕の罠にハマっちゃう。このあたりは彼女の単細胞ぶりにイライラします。
雲くんが「ちゃんと調べて。はっきりわかるまで動かないで」と再三言ってんのに、猪突猛進&単細胞型の安瀾はじっとしてない。おかげで大事な人を傷つけたり死なせたりする羽目に…。復讐で頭がいっぱいいっぱいで判断力がボロボロなのよ。
一方、皇太子も親兄弟との確執が険悪化し、対立。弟の魏王を排除するために知らずのうちに黒幕と手を組むことになってしまい、さらに悪い状況へ。黒幕に弱みを握られて、まるで操り人形のように利用される始末。皇太子も嫉妬と自信のなさで頭がいっぱいいっぱいで身も心もボロボロです。
さすが姉弟。ヘンなところがそっくり。
親友と恋人の「いっぱいいっぱい」に振り回される雲くんですが、常に冷静で、周りをしっかりと見ております。いろんな策を考えて行動に移してゆく雲くんの頼もしいこと!やがて黒幕の真相を知った雲くんは知恵を絞って反撃に転じるのですが、すでに事は容易に収まる状況になく、とうとう黒幕軍VS皇帝軍の戦争へとなだれ込んでしまいます。

そして最後の悲劇へ…。

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ラストは予想外のトンデモでした。
「え??なんだこれ??」

啞然呆然。意味がわからん…
気持ちの整理がつかないまま、エピローグ(数年後の後日談が最終回の最後に入ってる)へと突入。
そこでは3歳くらいの坊やが、雲家の家族に囲まれてお誕生日を祝ってもらっておりました。坊やは雲くんと安瀾の子どもで、ケーキ(これも雲くんがこの時代にもたらしたもの)を頬張りながら幸せそうに笑っている。でも、雲くんの姿はどこにもありません。安瀾は穏やかに微笑み、「残された私たちは、あなたのおかげでこうして穏やかに暮らしてるよ」みたいな感じで終幕。
「ああ、雲くんと安瀾は結ばれていたのね!良かった!」と、胸アツで満たされる一方、雲くんの不在が気になって、なんだか納得がいかない終わり方です。

さすがにこのままだとモヤる人続出だろうと制作側が踏んだのか、実はこのエピローグのさらに後日談を描いた短い続編が存在していました。(調べましたら、やはり視聴者の声が大きかったんだって。このまま終わらせてはならないと判断して急遽、続編を撮影したそうです)
この続編の存在はネットでいろいろと検索してるうちに発見したのです。(動画サイトで見られます)
あぶねーー(汗)ボンヤリしてたら見逃すところでした。
本編には入っていないし、未公開で日本語訳もつかない数分の短いお話ですが、これがあるのとないのとでは大違いですからね。日本での視聴者の中には知らないままモヤっている人もいるのではないかな。

続編では、なんと数年越しで雲くんが安瀾の元へ帰ってきます!
「結婚式もしてないのに、死ぬわけないよー」なんて言いながら、いつもの調子で笑顔でご帰還。
そして愛しい安瀾に花嫁のケープを付けて二人だけの結婚式をするのです。

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歓喜!!!!
ああ!雲くん、死んだけどやっぱり生きててまたもや唐の時代にタイムリープしてきたのね!……え?じゃあの陵墓は何??
…って何が何やらわからんけど、無事に安瀾の元に返ってきてくれただけで満足です。
お帰り雲くん!これでモヤモヤも吹っ飛んだよ!

しかし、この続編、めでたしめでたしと終わるのかと思いきや、幸せそうな二人の背後に忍び寄る怪しい影が…という含みのある場面で終わります。また何やら一波乱起きそうだな~っていうね。
ゆえに、「これって第2シーズンがあるという匂わせなんじゃない?」と、言ってる人が多数。
もしそうだったらめちゃくちゃ嬉しい!ぜひとも実現して欲しいものです。

雲くんのテーマ曲のように使われる挿入歌『不會下雨的雲』を張っておきます。

先日貼った『莫問明天』を聞いては安瀾を、『不會下雨的雲』を聞いては雲くんを想っています。

のみならず、『唐磚』(原題ね)のサウンドトラックを毎日ヘビロテ。ドラマは見終わっちゃったけど、もうしばらく余韻に浸っていたい。

ちなみに、アップルミュージックのサントラにはロックなオープニング主題歌と、しっとり系エンディング曲『琴瑟和鳴』は入ってません。


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