パンフとCDがやって来た!


先週、「セブン・イヤーズ・イン・チベット」と「太陽と月に背いて」の映画公開当時のパンフレットとCDを思いがけず手に入れることができました。
デビシュデビシュ言って朦朧としている熱病患者の私へのお見舞いにと、Anemone Diaryのチチカカさんがプレゼントしてくれたのですよ〜。
感涙。チチカカさんありがとうっっ!!
持つべきは善き友&アイドルスターとの共演でございますね。
あたりまえですが、チチカカさんはデビシュが好きでこういうの持ってたんじゃないですよ。レオナルド・ディカプリオブラッド・ピットという二大スターあってこそ、のブツなわけです。
もちろんデビシュは広報的にも刺身のツマ以下なので(それで客を呼ぼうとも呼べるとも誰も思ってないであろう意味で)、パンフの中でも特にクローズアップされているわけではありませんが、フツウに共演者の1人として紹介されているのを見るだけでも涙モノです。
嬉しいことに、ちょっとだけインタビュー時の言葉も載ってました。(「太陽と月に背いて」の方ね)


シューリスはヴェルレーヌ役について、決して共感を呼べる人物とは思わないと言う。
「彼は残酷で所有欲の強い人間だったんだ。ぼくは長いこと俳優をやってきて、自分の演じる役を好きになる必要はないとわかった。でも、ヴェルレーヌにはすごく同情を感じるよ。彼は弱い人間で、暴力やアルコールに頼りがちだ。自分の送っている人生と、自分が望んでいた人生との間にくっきりと溝がある。そこに彼のドラマがあるんだ。」


なんだかもう、文句なしの満点回答ではないですか!
デビシュの認識力、分析力、感受性は、きわめて水準が高いんでないかい?
ヴェルレーヌ個人を自分が感情的にどう思うかというよりも、その人のどこに「物語」があるのかを正確に認識している点が素晴らしいと思うのですよ。
共感や好悪でなく、人間の背後にちゃんと物語を見い出せるチカラがある人なんだなぁ、と。それは知性だし、優しさでもあるわけで。
って大したことでもないのにベタ誉めだな(汗)。
なんかアタシどんどん痛いファンになってるような気がするけど、大丈夫かい?


「セブンイヤーズ〜」のサントラはジョン・ウィリアムズの手によるものです。
チェロはヨー・ヨーマ!
豪華です。やはり念の入った作品だったのだなぁーと感ぜずにはいられませんね。
テーマ曲は実に映画的で壮大。
関係ないですがちょっとだけ、今自分が書いている作品のイメージにも合うのが嬉しくて、繰り返し聴いてます。
イイ創り物に出会うと、創作意欲が湧く、というステキな流れを作っていただいてますよ。非常感謝!


それにしても。
彼はどうしてこんな「問題作」にばかり出るのかなぁと、ちょっとだけ溜め息が出ます。
「セブンイヤーズ〜」に関しては、一部では評価が高い映画ですが、興行的には成功しなかったし、政治的なものが大きすぎるし(おかげで何の思想背景も関係なく今でも中国入国できないありさま)、撮影前には3ヶ月の間週5日も(!)登山の練習させられて、スタント無しの撮影で命張ったんですからね。涙ぐましい。
それでもこの映画はブラピが主役(しかもナンバーツーさえいらない圧倒的な主役)で、広報の扱いとしては脇役並みですよ。
「太陽と月〜」に関しては先日愚痴ったから二度繰り返したくはないけどもさ、あれだって真っ当に演じたゆえにのちのち残した影響は大きい。あんまりトクしてない気がする。
どっちも作品的にはすごくいいのにね。だからこそ複雑ですよ。
演技派なんてくくられて便利遣いされてるようでなんかヤだなーと、思っちゃうんだよね。勝手な思いですけどさ。
だいたい、演技派だと認めてくれるならもっとオファーくださいよ。
こないだ読んだ雑誌のインタビューで「なんで「氷の微笑2」なんて映画(ヘボい映画と暗に匂わせるニュアンスで)に出る気になったの?」と聞かれ「カネのためだよ。」て言ってたぞ!
思ったとおりだよ。カネ、ないんじゃんルーピン先生(ちょっと違う?)。で、ろくにオファー来てないんじゃなかろうか?ありえん!
ウワサでは今、ヨメの仕事(ハリウッドのドラマ)の都合でLAに住んで主夫してるというではないですか!いや、それでもいいんだけどさ。シアワセならば。
でもでもやっぱりスクリーンでデビシュ見たいよ。も少しお仕事プリーズ。できれば出ずっぱり映画キボウ!