愛くるしいロシアのはりねずみ

三鷹の森ジブリ美術館に行ってきました。雪降る中を。さっぶ~~い。
この美術館って前の月に時間制の予約チケ買わないと入れないから、「今日は天気悪いから行くのやめて明日にしよう」なんて芸当ができないんですよね。
私個人としては宮崎駿の世界ってのはちょっとばかしニガテで(^^;)、ジブリワールド一色に塗り固められた美術館なんていうとあんまし興味ないんですが、この美術館にはもう一つ特筆すべき「ワールド」がありまして、私はそっちを目的としておりました。
それはユーリー・ノルシュテインの仕事の紹介です。これがね~かなり素晴らしいの。大収穫でした。
「きりのなかのはりねずみ」という短編映画が、とにかくステキ!
ぐいぐい引き込まれました。完全に持っていかれちゃった。
アニメーションの技術は昔のものなのですが、それなのにあの表現力。感嘆しますよ。描き出す世界の味わい深さがびっくりするほど豊潤なの。
可愛らしいし、可笑しいし。
何よりも、はりねずみちゃんの瑞々しい感覚(好奇心、恐怖、不思議な感じ、嬉しさ、不安、安心・・・)がビシビシこっちに伝わってくるのがイイんです。いかにもロシアの懐で育まれましたというようなその詩情深い作画もステキ。
この作品は絵本でも見られますので是非。(でもアニメの方が断然グー。)