秋口からずっと、美味しい中国茶を求めてあっちこっちで茶葉を調達してきているのですが、イマイチ気に入ったものに巡り合えません。
某有名紅茶店や、某有名中国茶専門店や、福袋や、お試しなど、どれも不発。ちょっと奮発してみたら違うのかも……と思い、先日、三越伊勢丹の通販でペニンシュラの茶葉を買ってみました。烏龍茶、茉莉花茶、プ―アール茶の3種類。（ついでにラデュレのお菓子もポチ）
さすがペニンシュラ。雑味の無い美味しいお茶です。十分、満足できるレベル。
でも…どうも予想の範囲内というか、頭の中にある「こういうのが飲みたい」という理想形に、今一歩届かない感じ。微妙に違うんですよねぇ。一体どこにいけば理想の茶葉に出会えるのだろうなぁ。
私が今まで飲んだ中国茶で一番美味しかったのは、北京の紫禁城の近くにある茶芸館で買ったものです。茉莉花茶とプ―アール茶でした。観光客相手の茶芸館なので茶葉は馬鹿高い価格でしたが、そこで淹れてもらったお茶が美味しかったので、つい勢いで買ってしまったのです。家に帰って淹れてみたらこれがもうとんでもなく美味しくて！衝撃的でした。ああ、いい茶葉ってこんなにも違うんだ！と。
次に北京に行った時も、そこで茶葉を買うのを楽しみにしていたのですが、すでにお店はありませんでした。で、他の茶芸館で買ったのですが、どうという事も無いフツーのお茶で（むしろ日本で買うのよりマズかった）、すごくがっかりしました。あの幻の茶芸館はどこに行ってしまったんでしょう……
中国茶と言うと、ミヤジが昔、急須に凝ってて部屋で中国茶ばかり飲んでる、と言ってたのを思い出します。陽の差し込む部屋の中、中国茶の湯気に包まれて文庫本を読む姿を見て、もうひとりの自分がそこにいるような強烈な親近感を覚えました。こういう時間が必要な者同士であることが嬉しくて。
今でもミヤジはお茶飲んでるかなぁ。
