「回家的路上」


阿嶽が、数年前から政治的に支持し、応援を続けている政治家:馬躍比吼(マヤウビホウ)さんの後援会コンサートで、「回家的路上(家に帰る途中)」という、自作曲を歌ってるVを発見しました。
この曲の存在を私は今まで知らなかったので、ビックリ!



6日前にUPされてるのにまだ再生回数が38回(ウチ3回はアタシ)という…ほぼ地下活動的なノリ(^^;。
詞曲ともに阿嶽の作品だし、どう見ても新曲…のわりに、作品はどうやらロックレコードではなくて、マヤウビホウさんの管轄にある雰囲気。よくわかんないけど、献呈曲だったりするのかな?
とにかく阿嶽が作って歌ってる新曲には違いないのです。
気づいたらMVまで作られていました(阿嶽は出てないです)。



MVも選挙用というか、明らかに原住民の意識を啓蒙するような作りです。
原住民の男の子が都会から故郷に帰ってきて生気を取り戻す、というような内容。
阿嶽の書いた歌詞の世界観がそういうもの(原住民は故郷の土地に帰ってきたら自分を取り戻せるんだよ、みたいな)なのです。
政治信条と民族活動とが合わさったコテコテのプロパガンダソング(というほど強くはないか。イメージソングといったところかな)なのでたぶん一般的ではないんだろうと思います。
でも、とても阿嶽らしい。
阿嶽の心が今どこにあるのかがわかったような気がして、私はなんだかすごくホッとしました。
こんなところで歌ってたのね!っていう。
事務所の後輩たちを独り立ちさせる手伝いでやってる件のコマーシャリズムに溢れたバンドは、自身の自由な音楽活動を(権利問題とかもいろいろ絡めて)許してもらう代わりに引き受けた仕事なんではないか?なーんて邪推したりもしちゃう。(あくまでも私の都合のイイ妄想ですよ)
レコード会社がタッチしない曲を、別の団体(しかも政治家の)が、謝辞ひとつ載せただけで先にMV出すなんて普通だったら考えられないもん。何か契約的に駆け引きがあるはずじゃ?と思っちゃう。
まぁ、そんなこたどうでもいいですけどね。
阿嶽が自分の進みたい道を心地よく歩むことができていれば、なによりです。
台湾の至宝は、それ以前に阿美族の至宝なのです。
昔から、いつか山に帰ってしまうのではないか…歌が聴けなくなる日が来るのではないか…とどこかで心配していましたが、山に帰っても阿嶽は放っておかれることはなさそうですね。
そりゃそうだろうな。
阿嶽はayal komodとして、もう一回別のミュージシャン人生を送ることになる可能性もありますね。
アイドルだったのが兵役から帰ったらメタモルフォーゼしてロック歌手になってた時みたいに、今度は名前も変えて民族のための歌を歌うヒトになるのかも。