「キサラギ」

キサラギ」見ました!


かつてあちこちで「最高に面白い!」と絶賛されていたのになんとなく食指が動かずスルーしておりましたが、今や「見たい!(コイデくんが)」というモチベーションがあるので、遅ればせながらDVD借りてきましたよ。
てへ♪(てへ、って(汗))
お前はそういう理由でしか映画を見ないのか?とつっこまないでくだされよ。それは私にとってはかなり大きい要因なんですもん。
でも、見てよかった!
噂にたがわずものすっっごい面白い作品でした。
人と空間が限られた場で、これだけユルミなくジェットコースター展開の推理劇(?)が作れるというのはスゴイですよ。
緻密な構成力やテンポの良さには圧倒されます。
脚本は「ALWAYS 三丁目の夕日」を書いた古沢良太さんなんですね。三丁目もすごく良かったけど、全然毛色の違うこっちもこんなに良くできているのだから驚きです。
てか、こっちは原作も古沢さんが書いてるんですよね。面白い話を作るものだと感心します。
1973年の生まれだそうで、まだ若いのにたいしたものです。


「アイドルのファンサイトに書き込みをして親しくなった見知らぬもの同士が集まる(=いわゆるオフ会)」ってシチュエーションがねー、かつて私がドップリ浸ってた世界なもんだから、そこでもう一気にひき込まれちゃいました。ああ、あるある!って感じ。
「あ、あなた、○○(←ハンドルネームね)さん?」「わー、イメージどおりだ〜」なんつって(笑)。
ひー懐かしい〜。
人生最初のオフ会(それは「青山でトニー・レオンがロケした道を歩こう」という集いでしたよ)の時のドキドキが蘇ってきたりしたね。あん時は楽しかったなぁ。
ってのはさておき。


役者がまた、みんなすごくイイ。
小栗旬はただのアイドルじゃないともはや十分にわかっているけど、やはり上手くて華がある。それに好感度が高い気がする。見てて気持ちイイんですよねぇ。
ユースケと塚地には天性の場読みのよさというか、ちょっとしたところで出る面白さがあります。(私はユースケのしゃべりがもともと大好き!)
塚地はねー、何やっても上手いと思う。もうね、「はねとび」だって塚地見てるようなもんですからね。格段に面白いから。
で、香川照之ですよ。磐石だわさ。桁違いだわさ。圧倒的な存在感。
上手いのはもちろんですが、コメディセンスがすごくあるのに驚いちゃった。可笑しくって大爆笑でしたよイチゴ娘(笑)。
関係ないけど初日の舞台挨拶でも香川さんが一番面白かったし(チューブで見た)。


そんな中でコイデくんはやっぱ若手っぽくて、「一生懸命ついてってます!」って感じでした。
基本、「お気楽兄ちゃん」の役だし無理は無いのだけれど、存在自体がちょっと軽い。
でも、コイデくんがいなかったら、全体の色合いがもっとダークになってたと思うのよ。彼のキャラが持つパステルカラーのお気楽さはやはり必要なのです。若造だって、欠けたら成り立たない。
5人のバランスは絶妙で、一人抜けても成り立たないんですよね。
芸達者ぞろいの最高のキャスティングだったと思います。
低予算(ですよね?どう見ても)で、これだけパンチのある面白い作品が作れるなんて、才能のあるひとが集ったおかげですね。
最近の日本映画は面白くない、という先入観が私の中にはどっかあるんですが、これはそういう懐疑心を爽やかに吹き飛ばしてくれる作品でした。


ああ、それにしてもコイデくんは可愛かった、とっても♪
最後のダンスシーンはコイデくんしか目に入らなかったんですけど、塚地のダンスがどんなだったか気になる。香川さんも気になるな〜。うー、もう一度観ようかな。