ちょっと体調を崩しています。
具合が悪くて寝込みがちな時にはなぜだかショパンが聴きたくなる。
ていうか、秋にはやっぱりショパンのソナタ3番の3楽章が一番似合う、と思ったり。
夕暮れの弱い光が差し込む窓辺でコレを聴いていると、それが人生そのもののような気がしてくる。
病弱だったショパンは、何か、常に、この世ならざる美しい光を深い諦念とともに見据えていたように思えます。
今日は一日中、風邪ひきで元気のない坊やと共にユルユル過ごしながら、このアルバムを聴いてました。具合悪くて元気ないのに、なんだかとても幸せでした。
- アーティスト:ユンディ・リ
- 発売日: 2001/11/28
- メディア: CD
キーシンでもボロジャでもなくユンディを選んだのは、ユンディが誰よりもBGMっぽい演奏をするからです(ってこう書くとちょっとバカにしてるように思われるかもしれないけど、そんなことないのよ)。
ユンディはわりと無個性に、というか、あまり色のついてないショパンを聴かせてくれるのですよ。しかもすごーくあっさりと。
だから、演奏者の個性が浮き彫りになるような面白味には欠ける(と思う)のですけど、体の具合が悪い時などはとにかくそっとしておいてほしいので…ユンディのこの「でしゃばらなさ」が大いに救いなのです。
ま、モノによってはボロジャもあっさり目なショパン弾くけども。
ショパンじゃなくてこちらはシューベルトですが、これもヘビロテしてました。歌曲のピアノ編曲版です。
- アーティスト:角聖子
- 発売日: 1996/01/24
- メディア: CD
シューベルトもいいよね、すっごく。最高にイカすメロディメーカーだ。
そう、私がちょうど1年前にこの世界にハマったのは、シューベルトがきっかけでした。そしてショパンに続いたんですよね。
だからこの両者は私にとっての秋のイメージ。刷り込みです。