「ロシア革命」

ちなみに「オル窓」読むちょっと前に読んでいたロシア革命の本というのはこちらです。

これ、図版が豊富ですごく判りやすいのですよ。
ちっとも経緯が把握できてないという人でも、とっかかりやすいです(たぶん)。
しかも視覚的センスを感じる画像がセレクトされているので、雰囲気があってなかなかイイ。
思想扇動的な感じもなく、あくまでも歴史のお勉強用にぴったりです。
監修の石井規衛さんの序文にあった一文がとても印象的でした。それは、「ソ連崩壊後の今こそロシア革命との対話が必要だ」というものです。
何かの解決ができたか否かというが革命の基準であってはならない、と。
10月革命も、ソ連という形態も、「20世紀的難題」に対する試行錯誤の一つの軌跡だということを認識すべきだと。
同じようなこと(?)を池田理代子さんが記念本でもおっしゃってました。
ソ連の崩壊は共産主義思想の敗北ではなく一つの形態の失敗だったわけで、「だから革命は無駄だった」などとはいえない、と。日本は本当の資本主義の恐ろしさをしらない…という言葉も印象的でした。