「馬拉桑」

f:id:freaky47:20200404020947j:plain

張震嶽のニューマキシがやっと届きました。
なんか、予想してたとおりの楽曲だったのですごく新鮮な感動に打ちひしがれたというわけではないのですが(おい)、新曲を聴くときはやはり嬉しいッすね!
全部アメリカンなロックですが、「トラブル」の頃みたいな暗くて重いやつじゃないです。爽やかに(!)聴ける…なんつったら、本人「うぜぇ」とか言いそうだけども。
ちなみに「馬拉桑」は阿美族の言葉で「酔っ払う」という意味だそうです。
しじゅう酔っ払ってる阿嶽らしいタイトル?
で、一曲づつ感想。

■「馬拉桑」

ドライブ感のあるノリのいい曲です。ぱーーっと目の前が明るくなるイメージ。いいねいいね♪あんまり「酔っ払ってる」イメージはないね?駆け抜けてる感じだ。
ちなみに、乾浄版ってのも入ってます。これはCM用(?)で、過激さを無くしたものだそうで。

■「媽抖」

あのね、ちょっと「這個下午~」の頃のイメージ感じる曲です。アレンジもちょっとレトロ。阿徳のギターが冴えてるよー。歌詞は辛辣でいいとかいう人もいるようですが、私はこういうノリの歌詞はもう飽きた。「どうでもいいよ、そんなこた」とか思っちゃう。阿嶽も、もうちょっとオトナになってくれるといいんだけどもな。4文字言葉ももういいよわかったから。今後はもっと面白い歌詞に期待。

■「譲我打一拳」

なかなか好きな曲ですが、どうもドラムがベッタベタなんだよねぇ。気になる。
あと、最初あれだけもったいつけてるんだから、サビにかけてもーちょっと盛り上げてくれたらなぁーとも思います。
でも、ホントに台湾っぽい雰囲気全然なくなってますね。阿嶽っぽくはあるんだけど。要するに阿嶽は台湾の風土からどんどん遠くなってんのね(日本からはもっと遠い)。
この曲なんかも「アメリカのバカ学生の夏休み」なイメージです。好き!ジェイソン・ビッグス出てきそうだもん。ちなみにこのアルバム全体のイメージがそんな感じ。
でも、こういってはなんだが阿嶽の声(歌声)は、どこか「ヤンキーバカ」な感じがせず、ノー天気でなく、センシティブで陰のある感じなので、そこがちょっとアジア的なウェット感をかもしだしてるかも、なんて。


総体的には、なかなか爽やかで(また言ってるよ)こういうのももちろん良いのですが、個人的にはまた台湾風味ちょっと入ったフォークロックやって欲しいかなーとも思います。
ホロッとホッコリと胸にクる「阿嶽節」のメロディを聴きたい。
つか、阿嶽には「今後の路線」なんて意味のない計算はないことはわかってるんだけどね。「今やりたいことをやる。」そういう人ですから。
上昇してゆく螺旋階段のように、またもといたところにさらに熟した状態でいつか戻ってくるハズ。そこが飽きないところです。いろんな張震嶽を楽しみながら、自分の一番好きな張震嶽を待つのもまたとても楽しい。