冬の散歩道

…というサイモン&ガーファンクルのアルバムがありますがそれとは関係なく。
ハリポタは毎年冬にやってくるせいか、冬のイメージです。
いまにも雪がチラつきそうな荒涼とした寒空の下で繰り広げられる物語、という感じ。


冬の午後。
ゆるやかな坂道を、ロンが歩いてくる。
雪ウサギのような真っ白な肌。燃えるような赤毛
道には薄ぼんやりと、うつむきがちな長い影。
ローブに手を突っ込んで、マフラーに顎を埋めて、不貞腐れたような顔で彼はやってくる。
だぶついたズボンからシャツが覗いている。
ポケットには百味ビーンズ
靴は汚く、ネクタイは緩み、抱えた教科書やノートはブックバンドから今にも落ちそうだ。
彼は私を見かけると、肩をすくめて立ち止まる。


「まったくもう、イヤになっちゃうよ!」

イヤになる理由は日々違う。
宿題が多すぎる、居残りをさせられた、マルフォイに馬鹿にされた…
どれもくだらない。くだらないから笑えてしまう。
そしてそのくだらなさに、私はどこかホッとする。


「元気出しなさいよ。文句ばかり言ったって何も解決しないわよ。」

触れればたぶん、その頬はとても冷たくて…でも、その手のひらはきっと暖かい。
胸元に鼻を近づけると、ほんの微かに乾いた干草のような匂いがするに違いない。
…そんなことを思いながら、私はさっさと歩き出す。

「あ。ちょっと待てよ!」
追いついてくる、赤い髪。


曖昧な曇天の下、二人はただ並んで歩く。
冬の散歩道をどこまでも
薄い影が寄り添っては離れ寄り添っては離れ
やがて目の端で、ロンが笑いだす。
「…ふふっ。可笑しいことがあったんだぜ。ハリーったらさ…」
彼はまた他愛のない話をはじめる。
まるで恋など遠い出来事のように
屈託のない蒼い瞳に澄んだ風を映して。


…なんてなことを妄想してると、いつまでも飽きない私はどうしたらいいでしょうぅぅ(意味不明)。
というわけで、前フリが長すぎですが。
セーターが似合う冬モードのロンです。って、画像載せたかっただけ(汗)。

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これはロンママの手編みですね!大きく「R」が入ってます。
襟元のボタンもオシャレ。
「E! News Live」 というTV番組に出たときのもの。
情報元:MuggleNet