極私的戴立忍遭遇記

12月23日の天皇誕生日、六本木のオリベホールにて開催された台湾映画祭初日の「夢幻部落」に行ってきました。
ずっとこのサイトでも話題にしていたように、来日ゲストで戴立忍(ダイ・リーレン)が来る、というので開催前からいろいろと盛り上がってたんで、なんつーか、映画祭っていうよりも戴立忍祭…更に私的にはsienさん祭りって感じで(笑)、「夢幻部落」が上映されて10分くらいは全然映画に入り込めない状態でした。(映画の感想は後でcinemaコーナーに書きます)

上映後は鄭文堂監督と戴立忍が登場し、ティーチ・インと質疑応答、サイン会と続きました。
リーレンは映画で見るより実物の方が断然男前で、大きく見えました。
すごい存在感。やっぱりスターなんだなぁ~というオーラがすごくあって。…なんて言い方は失礼ですが、今まで本当にリーレンのことをいわゆる「明星」みたいなそういう意味でスターだと思ったことがあまりなくて、職業俳優みたいな感じにとらえていたので(黄磊などに対してもそうですが)、ハナからああいったオーラは想像していなかったのです。だから軽くショックでした。カッコイイんだもんねぇ。
プレゼントを渡してサインしてもらったときの笑顔と握手した手の大きさも、すごく穏やかで包容力のある男の人、って感じでねー。知的だしね。年より落ち着いて見える。イイ男だー。
でも、「友達(ってもちろんsienさん)のオトコ」って思いが心理的に壁になっているのか(笑)、無意識にそのカッコ良さをアタシは無視しようとしていたようで、ステキだーと思いながらもなんだか終始冷静で、醒めてました。もったいない。もったいないけど、そこはやっぱり今日の主役は私じゃないという自覚があるのでね。そういうのって大事。

sienさんとリーレンの物語(!)ってのは、このサイトに出入りしている方なら大体はご存知かと思いますが、とにかくこの日はそのクライマックスというかなんというか。とにかく私たち周りの人間も、ハラハラしたり驚いたり感動したりと、すっごい展開に翻弄されまくりでした。
楽しかった(笑)。
明星迷をやって長いですが、明星とファンがここまでつながりあえることもあるのだ、という奇跡のような現実を見せてもらえたのは、稀有にステキな体験でした。
見ているだけで幸せにさせてくれる二人なのよね。
結局、相手が明星だろうが有名人だろうが、人として関われる人はちゃんと関われるんだと思う。もちろん運もあるだろうけど、それ以上に情熱や人懐こさや分別や知性や、そういう、運を助ける要素も多いんだろうなぁ~と。sienさんを見ているとそう思う。リーレンはsienさんのことを一ファンとして見ているのではなくて、ちゃんと自分の理解者だと思ってる気がする。信頼してるというか。ちゃんと「朋友」。
そういうのはやっぱりキャーキャーと追いかけてるだけのファンではダメなんだと思いますね…「個」が相手に見えない状態では望むべくもない。ま、望まないファンも大勢いると思いますが。基本は芸能ってエンタメですからね。明星に近付くのが全て好い事とも言えませんし。
リーレンの場合はネットがあったからこういう結果が生まれた、ってのも大きいと思います。ネットの可能性というのを改めてスゴイと思うね。
会えなくても重ねてきた会話は関係を形作る。
それは私やあなたみたいにネットでつながってるみんなにも言えることですが。

どこまで書いていいのかわからないんですが、とりあえず通訳の鄭さんがsienさんサイトでネタバレしたとこまではOKでしょうから(笑)書きますと、レセプションの後、リーレンは私たちと食事をしてくれました。
といっても私は直前で体調不良のためリタイア、という冴えなさだったんで「私たち」って言い方は変なんだけどもさ。行ってないんだから(涙)。
この食事会はリーレンがsienさんと交わしていた「約束」であり、無理矢理こちらがスケジュール空けさせて…とかいったものではないんですよ。
リーレン本人が、意思を持って決めたこと。スゴイよね。
くぅぅぅアタシも行きたかった。でもしょうがないわ。フラフラだったんだもん(ショボ~ン)。
あんまりツイてなかった今年の私の「ショボさ総落し」、これでトドメ!って感じ。これで私も来年はイイ年になりそうな気が…とでも思わないとやってられませんわねぇ(哀)。
ということで、その後の銀座の料亭でどんなできごとが繰り広げられたのかは私は存じ上げません(^^;)。
お蔭様でアタクシはウェンディーズに5時間、というショボさのみで帰宅と相成りましたが、それでも身近で見た大スターの存在はステキな思い出です。
「あの」戴立忍が私たちの待っていたバーガーショップにやってきて、その小さなイスに大きな体を屈めるようにして座って目の前で話をしていた光景は楽しい記憶として残っています。
可笑しいよ~、だってあの黄子雷がこんなとこにいる。やっぱり奇跡だよねぇ。
ヘンな盛り上がり方したりsienさんを煽ったりしないように(?)、始終、なるべく冷静でいるように心がけていたんだけど、やっぱりこんな出来事は奇跡のようで、今更ながらよく考えると我ながらびっくりするのでした。
誰でもイイから有名人に会いたい、っていうのとはワケが違うんですから。
こっちの気持ちとタイミングよく状況が重なること自体がもう奇跡なんですよね。

皆さんと私は六本木駅前でお別れしました。
別れ際に「ツーショットを撮って」、と頼んだら「ハンバーガーをバックにする?」と言って笑ったリーレン、可愛いかったです(笑)。
結局、味気ないビルの柱をバックに撮ったんだけど…今思うとハンバーガーのがファニーで良かったような。
その後、リーレンは私の前に直立して「これからも台湾映画を応援してね」と言ってくれました。(通訳の鄭さんが間に立ってくれてた)私は、これからも頑張ってくださいとかいうありきたりなセリフを言った後、「sienさんとも私たちともずっとお友達でいてね」などという馴れ馴れしい事を言ったりなんかして。
リーレンは笑顔で深くうなづいて握手してくれました。
大きくて、ちょっと暖かい手。なんだかんだで合計3回くらい握手しちゃったなぁ(^^;)。なんだ私。ミーハーじゃん。

「さよなら」と言って地下鉄への階段へと向かった私を、リーレンは最期まで見送ってくれました。
銀座へのタクシーを捜しに行った鄭さんたちについてゆかずに、立ち止まったまま「バイバイ!」とずっと手を振ってくれてたの。その隣にはsienさんがいて…二人して並んで私に手を振っていて。
なんだろーなーこの光景は、って感じ(笑)。
スゴイ光景だよねぇ。なんかもう磐石なオーラが…。
こういうの、仲人冥利に尽きるっていうのかなー。見てるこっちがとてもシアワセでした。
お食事、一緒にできなかったけど、sienさんにも「次はないと思ったほうがいい」なんてキツイこといったりしたけど、「次」を楽しみにしているのは私の方ですね。
私は「次」を持っていたくて、予告編だけ観てヤメた観客みたいなもの(笑)。次が無かったらブーイングかもよ~。

もちろんリーレンはsienさんだけのものじゃないし、リーレンは誰にでも愛される大スターです。
ここを読んだ人の中にも、リーレンのことを想い続けている人や、この日会って恋に落ちた人もいるかもしれない。だからあまりこういった風にsienさんとリーレンのことを特別な間柄のように書かないほうがいいのかもしれない。「世間的には」ね(^^;)。
でもね、少なくとも私にとってはこの二人の軌跡は特別だし、ここは私の日記のようなものなので私の思ったことをそのまま書きました。悲しくなっちゃった方がいたらごめんなさいね。でもきっと人間って、それぞれに、それぞれの独自のつながりかたってのがある。人は誰かの所有物ではないですから。そう思って、こんな書き方するのを許してね。
sienさんも、コネや仕事の特権を利用して相手に近づいたわけではなく自分一人の頑張りでこのような境地に立ったのだし、私はその過程をずっと見てきたわけなので、やっぱり特別の思い入れがあるんです。だって、天晴れ!なんだもんね。
私にとってはこれこそが劇場で、今一幕目が大喝采の中に終わったような気分なんだもん。(で、それをトイレに立ってて見逃した自分、って感じもなきにしもあらずですが。)
題名どおりの「極私的」戴立忍遭遇記、ってことでお許し願いたい。
だいたいにおいて私の妄想ってのも多いにあるしね(笑)。例えばレネちゃんと黄磊は恋人でもなんでもなかったですけど、私はあの二人を恋人のように心に思って(^^;)、ちょっとした接触があるたびに勝手に盛り上がってたでしょう?あれと同じかもなーっても思うの。
sienさんとリーレンの「お話」も、私の中のファンタジーなんですよね。ホントはどうだかわからない。でも、私の目にはそう見える。そういう意味では、これは「私の妄想」でもある。そゆこと。

f:id:freaky47:20200412231654j:plain

ティーチインでのリーレン。大股開きっ!とてもスタイリッシュにキメてきました。カッコイイ!(尾形美香さん撮影)

f:id:freaky47:20200412231703j:plain

プレゼントを渡しているyonaに優しそう~な表情で微笑んでくれているリーレン。
この顔、イイ(゚∀゚)!(ジマイマさん撮影)

f:id:freaky47:20200412231712j:plain

鄭文堂監督とリーレン。楽しそうですねー。この人はイイトシしてピースサインがお気に入りですな(笑)。(yona撮影)

f:id:freaky47:20200412231720j:plain

ツーショット。わざと小さい写真にしてますが、画像がボケているのはわざとではなく、機械音痴嬢が撮影したせい(笑)。(sienさん撮影)