オズの魔法使い

ボクちゃんとお芝居を観に行きました。
劇団銀河鉄道の子供向け人形ミュージカル「オズの魔法使い」です。



途中、音響トラブルなんかもありましたが、ボクちゃんは最後まで飽きずに舞台に集中(親のアタシははやばやと飽きた(爆))。
家に帰ったらステージで歌われていた歌を口ずさんでおりました。
すごいなぁ。なんでもすぐ覚えちゃうんだもんね。


私は観ている間じゅう、人形の中に入って舞台に立っている劇団員の人たちのことばかり想像しておりました。
日本全国旅から旅へ、日々こうして子どもたちの前で仮面をかぶって芝居している人たち。
どんな暮らしなんだろうなぁなんてなことを。
そんなことを想像してるからよけいに魔法使いの世界には入っていけないわけですが(汗)、大人の私にとってはそちらの現実のほうがワンダーランドのように思えるのです。なんだか、現実離れしているようで。
日光の江戸村なんかで演ってるお芝居なんか見てても同じような感慨を抱くのですよ。
鄙びた田舎の舞台なのに、妙に上手い人が多くてね。舞台人の裾野は広いなぁと、しみじみ思うのです。
みんな夢を持って頑張っているんだろうなぁ、有名になる日を目指しているのだろうなぁ…なんてことを想像してしまう。ま、俗人はすぐこんな風に薄っぺらなことを思ってしまうわけなんですけどね。
でも同時に、資本の投入された中央の大舞台で脚光を浴びるというのが必ずしも彼らの最終目標ではないのかもしれない、というのも感じるのです。
田舎だとか子ども相手だとか関係なく、みんなその時々の舞台を全力で生きているのだな、というのがこちらに伝わってくるからでしょう。
彼らのいる場所の、そして彼らの心にある「確かさ」と「不確かさ」。その異なった二つの異世界を同時に垣間見られる不思議。
ステージの上ってのは、そういう奇妙な「リアル」があるように思います。