黄金週間(その1)〜熱狂の日1

ゴールデン・ウィークの出来事など、後書きですがまとめておきます。


5月2日、3日と、1泊*1ラ・フォル・ジュルネのお祭りに参加してきました!
今年のテーマは、「シューベルトとウィーン」。
シューベルト・ファンの旦那は例年とは意気込みが違いましたよ。
2日の日は旦那が一足早く東京入りして、樫本大進、タチアナ・ヴァシリエヴァミシェル・ダルベルトの「ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調」を聴き、ボクちゃんと私はお嬢の部活が終わるのを待ってから上京して旦那と落ち合いました。
夕食を食べた後、家族をホテルに残し、今度は私一人で会場へ。
22:15開演(で、23:15終演。遅い!)の庄司紗矢香シンフォニア・ヴァルソヴィアの「ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド イ長調 D438」とボリス・ベレゾフスキーベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5 番 変ホ長調 作品73「皇帝」を聴きました。
サヤたんの演奏はなんというか、無難という感じ。
てか、これは曲自体があんまり面白くない(と、私は思う)ので、彼女の魅力が十分に出し切れてない気もしました。
でも、クリアでブレない音はとても素敵でしたよ!生き生きとした可愛らしい姿もね(^-^)。


ただ、いかんせんホールがでかい!(ホールA。たぶん5000人規模)
最初からわかっちゃいるけど、音がうまく響いてこなくて思った以上にダメ感が溢れる会場でしたね。
ここでクラシックコンサートするのってどうよ?みたいな。
普段、会場の状態なんて気にもならない大雑把な私が「こりゃヤだなぁ」と感じたくらいだからね。
ま、お祭りだからいいのか。そういうことか。納得。


サヤたんを生で鑑賞したい、というだけの理由で選んだプログラムでしたが、思いがけず面白かったのはベレゾフスキーの「皇帝」の方でした。
あの「皇帝」は前代未聞!
めちゃくちゃ速くて、軽くて(でも強くて)ポップな「皇帝」だったのですよ。弾き方もハジケまくり。
最初はもう、お口あんぐりで「なにこれ?!」って感じなんだけど、聴いてるうちにあまりのイケイケぶりにだんだん面白くなってきちゃって、最終的にはすごく楽しめました。
まぁ、私は「皇帝」にもベトベンにも思い入れがないからそう感じたのかもしれないけれど、思い入れたっぷりの人にしてみたら怒り心頭!ってとこかもしれないッスね(^^;;)。作曲家の意図はどこに?みたいなさ。
でもって、終了後のブラボーと拍手がまた凄かった。
だって拍手の速さが倍速の客、多数だからね。あちこちでヒューヒュー!みたいなノリ。スタンディング・オベーションする人も続出よ。それ見てまた「なにこれ?!」状態ですよ。
私が聴きに行くようなコンサートとは、あまりにも客層が違うような気がした。
客層がきっとすごく広いんですよね、エヌとかに比べると。て、そこと比べるのもナンだが(汗)。ああ、ここってクラオタばかりが来る場所じゃないんだ、ってな感じ。
ふと周りを見回してもいずれもオシャレ度の高いカップルや外国人、インテリ風中年、若い子たちがあちこちに。小奇麗だ。
さすが、ラフォルジュルネ!
ってことなんだろうな。そう、これがラフォルジュルネなのだね。
なんか、独特なお祭りが定着しつつあるのかも、って感じをひしひしと受けましたよ。
来年がさらに楽しみです。チケ取りは熾烈の一途だろうけど参加必須だ!



あいにく降り出した雨。
でも、雨の夜のホール周辺はまた違ったオモムキがあってロマンチックです。


夜10時近くだというのに、ヨーゼフ広場の椅子は満席状態!
大勢の人たちがお酒を飲み、屋台の食事を楽しみ、大きなモニターに映し出される演奏を見ながらくつろいでおりました。

*1:八重洲富士屋ホテルに泊まりましたよ。香港明星追っかけ時代を懐かしく思い出しちゃう場所ですw