宮田大チェロ・リサイタル


宇都宮が生んだ偉大なる若きチェリスト・宮田大くんのコンサートに行ってきました。
宮田くんの演奏を聴くのは1年ぶり(前回はこれ)。
あー、もう1年経つの?!って感じ。時の流れは速いなぁ。
今回は、初めてのツアーです!
地元・宇都宮を皮切りに横浜(フィリアホール)、大阪(いずみホール)、東京(サントリーホール)、名古屋(宗次ホール)と10日間5都市での公演となってます。
これ、CDの発売記念ツアーなのですよ♪
なんと!やっとやっと初CDが発売されました!
私が宮田くんのコンサートを聴きはじめたのが2007年。
それから5年、ようやくこの日を迎えたという感じです。待ち時間長かったなぁー。
これでいつでも宮田くんの音が聴けます。
CDの発売は12月5日だそうです。
コンサート会場では先行販売ですでに買えます。
これね↓



アルバム名は「FIRST」です。…シンプルですね、実にw
CD収録の曲目(それはつまり今回のツアーの曲目でもあります)は、個人的にはビミョーなんだけど(単なる好みの問題ですが、私はドビュッシーのチェロ・ソナタがちょっと苦手なの…(汗))ご本人が自信を持って表現できる曲を厳選しているようなので、あれこれ言わず、こだわりを持たず、先入観なしに聴きたいと思います。


リサイタルはもう、文句無く素晴らしかったです!
いつ聴いても「お見事!」って感じ。
技巧的に上手いだけでなくて、やっぱり「歌う」んですよね〜。朗々と歌う。しかもかなりの声量で、ふくよかに。
以前から宮田くんのチェロは別格に「届く」なぁと思っていましたが、さらに磨かれて精度を上げてきている!という感じです。
難曲揃いだし、ホントだったら鑑賞ポイントもあれこれと細かくありそうなのですが、私はただただその歌に聞き惚れるのみ、という感じでした。
今回のピアニストさん(柳谷良輔さん)がまた、めっちゃ威勢のいいカッコいいピアノを弾くヒトで!
宮田くんのチェロとの相性も半端ないくらいよくて、さらに魅力倍増でした。
アンコールで最後にやったカプスーチンのジャズ曲なんかはもう、完全にピアノに聞き惚れましたからね!
カッコよかった〜。


途中、弓の具合が悪くて中断する場面もありましたが、そんな時も、のほほーんとした柔らかい宮田くんの対応はリサイタルの空気を壊すことなく自然体で、実に好感度が高いのでした。
演奏時の情熱的な様子とはまるで真反対の人柄というか、雰囲気を感じさせるという…そのギャップも魅力ですね。


コンサート終了後にサイン会がありました(私は時間が無かったのでパスしちゃいましたが)
演奏の充実はもちろんのこと、こういったファンサービスの対応も、いよいよソリストとしてスター街道を歩き始めるのだなぁ〜といった感じですね。ますます今後が楽しみです。
オフィシャルなファンサイトもどんどん充実してるし!


こちら  


動画も見られます。すっごいカッコいいよ。
まだ一度も宮田くんの演奏を聴いたことがない、という方はぜひこの動画で聴いてみてください。
躍動と深みのある演奏にきっと心惹かれると思います。


■曲目
  ラフマニノフ「ヴォカリーズ」
  ドビュッシー「チェロ・ソナタ ニ短調
  ポッパー「ハンガリア狂詩曲 作品68」
  リヒャルト・シュトラウス「チェロ・ソナタ ヘ長調 作品6」
■アンコール
  サンサーンス「白鳥」
  ファリャ「火祭り」
  ファリャ「スペイン民謡組曲より、ナナ・ポロ」
  カプスーチン「ブルレスク」


2011年10月31日 於・栃木県総合文化センター