「GOOD ROCKS!」

「GOOD ROCKS!」Vol.77は、宮本くんの表紙&巻頭インタビューです。
タワレコで買うとポストカードがオマケで付いてくるというので、タワレコで予約入れといたら、発売日より3日遅れて届きました。

 

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写真もインタビューもたくさんありますが、写真は髪ワシャワシャしてるのが多いし、インタビューは特に新ネタはなかったです。でも、聞いたことのあるエピソードから、今回新しい「目からウロコ」なことを知りました。これが収穫だった。
端的に言うとそれは「”明日”という言葉を使っていても、歳を経るごとにその意味は違ってきている」ということです。
「流れ星のやうな人生」で歌っていた”明日”は、漠然とした憧れのような未来のこと。「俺たちの明日」で歌った”明日”は、10年後、20年後というような現実を見据えた先々の事。新曲「夢を追う旅人」で歌う”明日”は、実際に来る明日、なのだと。
で、このインタビューではこのことをミヤジが実に的確な例を挙げて解説してくれています。
要約しますと、「ずっと長いこと”奈良に行くには万葉集を全部覚えてからでないと行けない”と思っていたのだけど、もうそんなこと言ってられなくなった。どんどん出ていかなければ奈良に行くこと自体ができなくなる」ということです。


「奈良に行く」というのは一つの象徴的な例です。
私の場合のわかりやすい例を挙げて説明してみますと、私はずっと阿嶽に会いたいけど会えずにいます(「会う」っていうのは単純にライブに行くという意味も含めての「会う」ですよもちろん)。なぜ会えないかというと、これまで私は「阿嶽に会うには中国語がペラペラで、美人で、地位がなくては」と思っていたから(自分はそうなれていないから)会いに行く気が起きなかったのです。それが私の理想=夢、だったからです。理想が異様に高かった。
そのくせ私が阿嶽に会う日は必ず来ると信じていた。つまり私はいつか自分がそういった理想をすべて叶えられる日が来ると本気で信じてたのです。私はいわば(ミヤジが言うところの)スーパーマンになれると思っていた。
それが私の”明日”でした。”明日”はいつか必ず来る、と思っていたのです…ちょっと前までは。


どでかい何かに憧れて若い頃から生きてきた
いわば夢から夢へと綱渡り いつでも明日を追ひかけまわし


……と、「流れ星のやうな人生」で歌われる”明日”は、追いかけて、先延ばしばかりされていた幻のような”明日”です。
でも、最近はそんな夢物語のような”明日”は来ないんじゃないか、いやたぶんこないだろう(←反語表現だなw)と気づいてきた。
”明日”という言葉の持つ意味が、歳を経るごとに変わりゆくのに気づいてきた。
究極、しまいには「明日の朝、気持ちよく起きられれば…」というところに行きつくのかもしれない。でも生きるということは、本来そういうことなのかも。現実の”明日”への歩みにこそ真理があるのではないか…
そこから始まる「さぁ行こうぜまだ見ぬ明日へ」なのですよ、新曲「夢を追う旅人」の真髄は!


……というミヤジの思いをこのインタビューで聞いて、初めて新曲の世界観がしっくりきました。
思えば私がエレカシに最初にグッと気持ちを惹かれた曲が「流れ星のやうな人生」でした。
この曲の”明日”の意味を、私は思いのほかきちんとキャッチしてたんですね。そして、そこにすごくシンパシーを感じたのは間違ってなかった。
その線上に「夢を追う旅人」があるのだとしたら、それはきっと受け入れられる。まだ私が完全にその境地に行っていないだけで、いずれはそこに辿り着くのだろうと、感じました。
ミュージシャンのインタビューなんて別に必要ない(音楽で答えを出せや、的な意味で)、といつも心のどこかで思っているのですが、今回は明文化してもらって初めて気づいたことがあったので、読めてよかったです。
もちろん曲だけ聴いてる段階でその感覚はしっかり伝わっていましたけどね(ちゃんと伝わっていましたよ宮本くん!)。明文化されて再確認できたことで、私自身であらためて納得するものがありました。


今日はまたロキノンの発売日で、インタビューが載っています。
このところ媒体にたくさん載っているので追いかけきれておりませんが、いちいちチェックして目を通しておきたい気持ちと、そういうものに振り回されるのがイヤだという気持ちがあいかわらず混在しています。
いちいちインタビューを読まないで音楽だけ聴いて判断する、というのが、宮本くんをミュージシャンとして信頼することでもあるように思うんだけどね。
言ってることやスタイルや写真写りの良し悪しに右往左往しちゃうってのは、宮本くん自身をアイドル視しているようで、なんだかなぁ…という気がする。そうじゃないんだ、そうじゃないんだよ、と思いつつ…
まぁ、ご本人、アイドル視してほしいところがあるのかもしれないから何とも言えないけどwそれはそれでね。
私自身はエレカシの音楽だけあればあとはどうでもいいと、何を言おうが、どんなビジュアルであろうが気にならないと、絶大なる信頼の上で確かにそう思ってるはずなんですが…なぜかポストカードの特典につられて、いつも買うのとは別の店で雑誌を買ってしまうというね(汗)。カッコ悪うぅぅ。我ながらめちゃくちゃ恥ずかしい。黒歴史レベル。

 

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GOOD ROCKS!(グッド・ロックス) Vol.77

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