シノーポリのマラ8

マーラーにハマって(っても今のところ交響曲8番だけ)、繰り返しずっとラトルのマラ8を聴いています。
これ、たぶん他の演奏家のを聴く必要がないんじゃないかと思うくらいすごくイイので満足なんですが、他のもちょっと聴いてみたいという余裕(?)が出てきましたので、「マーラーといえばシノーポリ」と言われている(らしい)、マラ振りマエストロ・シノーポリの演奏で聴いてみました。

マーラー:交響曲第8番 変ホ長調(千人の交響曲)


オケはフィルハーモニア管弦楽団
1990年の演奏です。
ワクワクしながらディスクを挿入。
聴こえてきた音はめちゃくちゃステキでした!
なかなか重厚で、豪華な感じがする音。ぞわ〜っと迫ってくる感じがたまらんです。
いいねいいね!と、ニヤけていたら最初のソプラノの聞かせどころでいきなりガックリしちゃいました。
たぶん第一ソプラノのチェリル・スチューダーだと思うのですが。
華がないのです、あまりにも。声の出し方がどうも好きじゃない感じ。引っ込んじゃってるし、不明瞭だし。
ていうか、ラトル版で歌っていたクリスティン・ブリュワーって人があまりにも素晴らしいんですよ。今気づきましたが。私はすっかりそっちに魅せられてしまっていたんですよね。もう、とろけるように麗しいんだもん。
でも、「格」みたいなものでいうと、チェリル・スチューダーのが何倍も有名な方らしいです。
しかも、マラ8に詳しい方の意見によると、ラトル版での第1部の独唱は(録音の)レベルが大きすぎるんだそうです。で、本来はそうじゃないよ、これは邪道だよ、ということらしいのです。ホントかどうかは知らんが。
それでも私は生憎そっちに馴染んでしまったんですよね。
マラ8は合唱曲なので、いくらオケが良くても、歌手の歌い方が好きでないと、どうしてもダメなんだなぁと思います。てか、オケもラトルの方が私には馴染む。テンポが良くて、気持ちいいから。
とはいえ、これからもいろんな演奏家のを聴いてみます。
これは今、一番ナマで聴きたい曲ですよ。聴ける機会あると良いけど。


とにかくこの曲を理解するにはそうとうな時間がかかりそう、ということだけは確かなようです。
2ちゃん名言ですが、こんなことを言ってる人もいました。


「マラ8を深く理解するには音楽的素養(理解力)、ドイツ語、歴史的背景、文学的指向、 その他もろもろのことが多くてキリがない気がする。 でもそれは人各々の理解力の差であって「こうでなくてはならない」というものでもない。
しかし、あまりにも何も知らなすぎでファウストさえも無視して聴くのはいかがなものかと。
一番最初は何も知らなくていいと思う。
その後にどれだけ自分が深く理解できるかが重要。
ファウストの訳を理解しながらテノールのソロを聴くと、今までとは違った感動を覚えるはず。 」


どうです?
こういうのもまた楽しそうじゃないですか。


図書館から同じくシノーポリの「大地の歌」(@マーラー)も借りてきました。
これも管弦楽伴奏歌曲(でも、交響曲)。初聴きなので、どんな曲なのか楽しみです。
って、あ、あれ?ショスタコ攻略月間だったはずなんだけどなぁ(汗)。
ま、ショスタコもぼちぼち聴いております。



PS.
私信(?)ですが。今日お名前記入せずにメールをくださった方へ。直接お返事できないのでここに書きます。
そうです、アシュケナージ大河ドラマ主題曲の指揮も振っております。毎週いちいちタイトルに名前が出るのは、ちょっとくどいような気がしますが(汗)、なかなかイイもんです。興味持ってくださってありがとう!それと、お気に入りに入れてくださっているとのこと、嬉しいです♪
クラシックの世界は奥が深〜くて、きっと飽きませんよ。共に分け入ってみませんか(^-^)。