聴き比べ:ショパン「ピアノ協奏曲第1番第2楽章」

こちらの付録でついてきたCDを聴き比べてみました。
ファーストインプレッションを書いてみますと…

リー・カ・リン・コリン・・・ゆったりと絡みつくイメージ。柳腰。情感豊か。
山本貴志くん・・・やさしげで優雅。柔らかい印象。ちょっとベタなところがロマンチストな感じ。
関本昌平くん・・・音に透明感がある。余韻が残る感じ。コントラストがはっきりしている。
イム・ドンミン・・・優等生っぽい生真面目な雰囲気。スクゥエアなイメージ、かっちりしてる男性的な演奏。
ブレハッチ・・・音の粒がとてもきれい。オケとの馴染みが自然。曲の表情が豊かに感じられる。


という感じでした。
でも、「感じ」を言葉にあてはめてしまうと「感じ」が「感じ」でなくなりますね。言葉に縛られてしまった感想は思っていたものとも違う気がします。書いてて気がつきましたごめんなさい(^^;;。
単なるリスナーの聴きっぱなしの印象に過ぎないのですが。
思うに、リスナーに向かって説得力のある演奏ができるかどうかは、重要なポイントです。
ピアノ学習者であれば慮ってくれる部分を、単なるリスナーは考慮しません。音楽として無心に聴く。
その挙句、「どうもこれはピンとこない」などという漠然とした言い方をしたりして…そういうのは確かに奏者にしてみると苛酷な環境かもしれません(笑)。


コンクール上位入賞者の面々なので技術的には遜色がないのだろうけれど、リスナーの心に訴える何か…たぶんそれは芸術的な感興とでもいうのだろうけれど…が、どれほどまで備わっているか、どれほど心奪われる音楽であるか、という点になると、それは「その先」の話になるのかもしれないなぁという感じはちょっとしました。

もちろん生で聴いたわけでもない、オマケCDでPCの第2楽章だけしか聴いていない人間の言うことなので、寝言みたいなもんです。悪しからず。
(生を聴いた人で「涙が止まらなかった」と言っている方もいますし、それが本当だとも思います。でもこのCDで聴く限りでは、ということ。)