「ニットフェスティバル2005」

お久しぶりの友人と連れ立って浜松町の東京都立産業貿易センターで行われた「ニットフェスティバル2005」へ行ってきました。
今回が記念すべき第一回（だよね？）。

1950年代からの「モードとしての編み物展」や、現代ニット作家の諸先生方の作品展示、公募コンテスト、各メーカーや団体による展示即売、ニットの貴公子・広瀬光治先生のトークショーなどがありました。（最近は「貴公子」ではなく「伝道師」のほうがいいとかどこかでおっしゃっていたような）

もうねぇぇ、楽しみだったんですよこれ。
編み物関係のイベントなんて滅多にないからね。
いい糸を捜してこよう！広瀬先生に逢ってこよう！50～70年代のニット作品を研究してこよう！教則本もたくさん見てこよう！と、ワクワクしてました。

広瀬先生のトークショーは、もう、本当に面白かったです。
先生、弁が立つんですよね～。
立て板に水の如く能弁であり、しかも常に面白い！笑いどころが満載で飽きません。
トーク後にサイン会があったので、そこでツーショットを撮って帰ろうと思ったのですが、どうやら先生のご本を買わないとダメみたいで。
ご本は既読のものが多かったので、買うに至りませんでした。うーみゅ、残念。

ちなみに先生は今日もエレガントな花と葉のモチーフが斜めに入ったレーシーなアイボリーのニットをお召しになってらっしゃいました。
思ったより背が高くすらっとしてらしたのと、とにかくオーラが漂ってることで、ひときわ目立つ存在でした。
やっぱ伝道師ってより貴公子という華やかさがおありになります。

展示会の方は、どれもいちいち「わー！」と溜め息が出てしまうようなものばかり。

憧れの嶋田俊之先生の作品に思わず吸い寄せられ、模様編みの裏が覗いてみたくなってちょこっとめくってみたら、途端に係員が飛んできて「作品にはお手を触れないようにおねがいしますっ！」と。いきなり怒られてしまいました（汗）。

嶋田先生の作品は新刊に載ってるものが出品されてました。実物が見られて良かったです。
帽子についたポンポンなんか、密度が違うからね！どうやったらあんなキッチリしたポンポンができるのでしょか。凄すぎ。

あと、下田直子先生の作品がもう！溜め息ものでした。
ちっちゃい可愛いお人形さんのお洋服とか、色とりどりのモチーフが集まったバッグとか、とにかく可愛いの！
オトメ心をくすぐる可愛さ。「きゃー！」「わー！」ばっかり口から出てくる（笑）。大いに創作意欲が刺激されました。

貴公子・広瀬先生のブースでは、水色のミニドレスがひときわ可愛らしく、思わずうっとり。
ニットなのに全然重さを感じさせないのが広瀬先生のスゴイところです。

50～70年代のニット復刻作品も良かったですよ。
どれもが細い糸で編まれていて、観てるだけで嬉しくなるようなものばかり。最近、とにかく細い糸のものが好きなんで夢中で見てしまいました。

展示会の記念に出た、日本ヴォーグ社の昭和29年刊行「あみもの全集」の復刻版です。

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この中身がまたツボにハマリまくり！私がオークションでいつも大枚はたいて買ってる古本を寄せ集めたみたいな、まさに「全集」です。
目数の割り出しや編地のサンプルなんかが出ててすごくためになるし。

会場ではあまり糸が買いやすい状態で並んでいなかったのが少し残念だったかな。
各ブースに入って見なければならなくて比較検討がしにくいし、なんだか選ぶのに長々とそこにいられる雰囲気でもなく…。よって、糸は買いませんでした。
その代わりと言ってはなんですが、展示会の帰りに、以前から気になっていた京橋の「越前屋」さんへ、糸を買いに行きました。

刺繍材料専門店東京都中央区の実店舗から全国へ通販手芸の越前屋

ここではオリジナルの極細毛糸が売っているんです。色数がとても多くて迷うほどあるんですよ（その数約80色！）。
とりあえずこんな感じでセレクトしてみました。

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