深まる秋に


何を待つ銀杏散り積む午後にいて    




何をするでもなく公園にいる。
ベンチに座って時を過ごし、私は何かが訪れるのを待っている。
銀杏が、静かに散り積もってゆく。
私はいったい何を待っているのだろう?
待っているものは、いつ来るのだろう?
神の啓示のように、ある日突然訪れるのか?
それとも。
ベケットの「ゴドーを待ちながら」のように、待ち人が誰かすら、わからないのかもしれない。


時は過ぎゆく。
人生の目的とはなんだろう?
考えなければいけないことが多すぎて、少し、嬉しくなった。