「次郎長三国志」

えっとー。
何度目か?って感じなんですけど、また同じところに足をとられています(汗)。
ただいま一輝祭り開催中です。
過去数度、好きになっては飽き、好きになっては飽き…を繰り返してきているので、またもや早晩飽きることも想定内ですが、今回は大河主演(主演なんですよ、私の中ではね。だって殿だもぅん)という長丁場があるので、なんだかイケそうな気がする〜といった感じです。
ていうか、なんだろうね、この言い訳がましい書き方は。いいかげんで飽きるのを怖がって及び腰になるのはやめたい、と切実に思いますよ。もっとガツンと惚れてみろや、と。ま、成り行きに任せるしかないですけどね、萌えゴコロなんて。
まぁ、そういうわけでまだ観ていなかった一輝を観倒してみたくなっていろいろと掘り起こしている最中です。
まずは今週レンタル開始のこちらの新作の感想を。


次郎長三国志 [DVD]

次郎長三国志 [DVD]

  • 発売日: 2009/04/24
  • メディア: DVD


これ、映画館まで足を運ぼうと思っていたのですが時間が合わず行けなかったのです。
行っときゃよかった!
って、それほどイイ作品だったとかいうのではないんですけどね、一輝は全開でした。
しょぼい演出の中、一人、輝きまくっています。
物語りもすでに知ってるし(すでに知っているものよりタルい進行だし)、他に見どころがないので安心して一輝だけを見ていられます。
役どころは次郎長子分の小政です。
小政っつったらその昔、「つっぱり清水港」(唯一劇場で観た次郎長モノ映画。当時は平田満さんの大ファンで、2回観に行った。ちなみにこの時、平田さんは法印の大五郎だった。)っていう映画で明石家さんまが演ってた印象が強い。要するにキザでチャラっとしたイメージ。
だけど、そういう役は一輝、嬉々として演じます。お得意だw
一人だけ月代作ってなくて前髪ハラリさしてるし。見るからにトンマですが、憎めなくて可愛い。
女絡みのシーンもイロっぽくて、お色気要員も担当しちゃってます。混浴露天風呂なんか入っちゃったりして(演出的には水戸黄門由美かおるレベル)。
とにかくフル回転って感じです。見どころたくさん。
とはいえ、一輝以外の配役はいちいちビミョー。
主演の貴一はまぁいいとして、ヒロインの鈴木京香を初めとする全員が年増すぎてて萎え萎え。とにかく若々しさに欠けるんですよね。威勢のない次郎長一家になっちゃってる。
ヌクミズさんが森の石松っていうのもわざと唖然とするようなキャスティングを組んだのだろうけど、これも失敗っぽい。
やはり次郎長モノったら、元気の有り余ってるちゃきちゃきの若造を揃えなくちゃなぁーと、あらためて感じましたよ。
佐藤浩市の役どころも意味不明。せっかくの佐藤浩市なのに、もったいなかった。生かしきれない役を入れてもしょうがないと思うなぁ。
極めつけは竹内力だね。過剰!場外独走状態で別ワールドへと誘ってくれまするw


監督は津川雅彦(マキノ名義)ですが、いちいち演出が古いのが目に付くんですよねぇ。
最初っからズッコケたもん。
「いやいや、行っちゃいや」というシーンでの鈴木京香のあまりの大根ぶりと、貴一が口でかんざしを抜く時のクサさ(←爆笑)。
もしかして、これはホンマもんのコメディなのか?ここは大ウケ狙いのシーンなの?と戸惑うほどです。
話の流れもあっちいったりこっちいったりしている印象。人情モノなのかコメディなのか任侠モノなのか…テイスト配分の按配がボロボロなのでどういう姿勢で観たらいいのかわかんないまま終わる。
ユルユルと楽しんで観ればいいのかな、と思った途端に人死にが出てノー天気な雰囲気じゃなくなったりとか、さぁ喧嘩だ!という時に恋人が死んでゆくシーンが延々と…とか、要するにどっちつかず。
で、結局一輝の絶好調っぷりだけが脳裏に残る、と。
それを目的とした人にだけおススメ、か。