のだカン10回目

結局、前回の「ハリセン劇場」は、家族全員が気に入ってて、計4回も観てしまいました(爆)。
揃いも揃ってハリセンファン。原作ではちーっとも好きじゃなかったのに。
今回もハリセン劇場は続いておりました。かおりさんとのコンビネーションも実に淀みなく見事。
あの不思議な魅力はどっからでてくるんや!


コンクールというのは、クラシックの壁を高くしている必要悪のシステムだと思いますが、どうしてもそこに触れずにはこの世界は成り立たないんでしょうね。
一流といわれる演奏家だってそのほとんどがコンクール出身者ですもんね、コンクールを経ずに一流になった人って、キーシンくらいしかいないんじゃないの?あ、アンスネスもそうか。とにかくほとんどいない。それが現実。
「自由に楽しく」音楽をやることは音楽の本質だと思いますが、音楽を職業にしようとする時にはやはりそこになんらかの「試験」があってもそれは仕方がないのでしょう。ツライけど。
あのバランスを欠いたキモチワルイ姿をしたユウトくんはそういう「シンドさ」の象徴だったのかな。
それにしてもユウトくんの演奏がちーっとも魅力的でなかったのは、あれでいいのだろうか?首位入賞っていう説得力はあんまり無かったような。
オクレール先生の言葉はどれも胸にキますね。
「べべちゃん、君は何かを手に入れたくてこんなところまできたんだろう?」っていうの、ジーンとしてしまいました。「こんなところ」、というのがまたせつないですね。つっても、オクレール先生は原作のイメージに脳内変換して見てましたけどね。何度も言うようですが、このキャスティングだけは不満だーーー。
「今日の料理」のくだりは原作とちょっと違っていましたが*1ドラマ的にはアレでいいと思います。


チアキもキヨラもマスミちゃんも、新しい世界に旅立ってゆく日が刻々と近づいている。誰もが成長してゆく。
ミネくんだって、場所は動かなくてもすごい勢いで成長している(今回も男をあげたね!カッコよかったー!)。
ノダメはスタートダッシュが猛烈すぎて、壁に激突、10コマ戻って3回休みって感じですか。ノダメの愛らしいところは、そういうところですね。
誰もができることが、できない。でも、誰にもできない事ができる。
こんな女の子に惚れちゃってるチアキって、やっぱ感覚が芸術家だと思いますよw
この物語の「恋バナ」の部分って、「イケメンに惚れる変態女」というより「変態女に惚れるイケメン」だから魅力的なんですよね。
「イケメンに惚れる変態女」は、どうも…どこから本気でどこから冗談なのかわからないノラクラした感じがずーっと続いていくんだけど、「変態女に惚れるイケメン」はもう、回を追うごとに着実に変態の森に向かって歩を進めている…という(笑)。実に楽しみな二人です。
いつかパリ編もドラマで見たいなぁクロキン付きだし♪


来週、クリスマスの日にはとうとう最終回。
うううもう終わってしまうなんて早いなぁ(涙)。
聖夜に聞くべト7は、きっと感動的でありましょう。


■今回のプチ萌え

ドヴュッシーの「喜びの島」、そしてリストのメフィスト・ワルツ「村の居酒屋での踊り」。
効果的なシーンで出てきたせいもあって、胸キュンでした。
でもって、今になってドボルジャークの「チェコ組曲」が好きになっている自分に気づきました。


■今回のドンビキ

「ビジュアル重視」のクラシックライフ掲載写真でなんでホルン君が入ってるのだ??ホルン君は違うだろいくらなんでも。
だったら沙吾浄の方がまだイケメンだわさ。だって藤田嗣治に似てるし!(沙吾浄って、橋爪功さんのご子息なんだそうですね。演技も上手いし、いつか彼を主役にしてフジタの伝記モノ撮って欲しいわ。)

*1:原作では「今日の料理」のメロディをそのまんま弾くなんていうことはさすがにしませんw混乱してしまい、テキトウに曲を作ってつなげてしまう、というだけ。たぶん、シロウトが聴いてても間違いがわからない程度のもので、でもコンテスト的には完全にダメ、という。