ボロージャ萌え本

↑これ。地元図書館で見つけた本。*1
2枚のCDつきの指揮者別アーティスト別の解説書です。すでに絶版になった貴重なもの。
最初、インターネットの蔵書検索で見つけて、いそいそと借りに行ったら、所定の棚になく、
「その本は見あたりませんね。」
と、にべもなく言われ、
「そんなわけないんで、探してくださいひー。どうしても読みたいんですぅぅー」
と、思いっきり食い下がって、それでも探しあててもらえなかったので、自力で探した挙句とうとう見つけた(区分とは別の棚にちゃんとあった)といういわく付きの本です。
なんだこの情熱!
しかも3度目ですこれ借りるの。
で、もうしょうがないからナイショですが自宅用にコピーしました(爆)。


この本の効用は、ですね、読むとものすっっごくアシュケナージを好きになる。ってことですかね(笑)。
彼のどこがスゴイのか、何が偉大なのかが、わかりやすく解説されていて、うっとりします。
っても、指揮者としてはこの本でもたいして評価してないっぽい書きぶり(言外に「ピアノに専念した方が良いのに」というのが見え隠れ)だったりしますが(汗)。


この人の魅力は、「実質的な人」だってところです。
もうね、何ったってそこに惚れる。よくこんなモノゴトの本質をよく掴める人が、あの欺瞞だらけのソ連で育ったものだなぁと感動します。
この人見てると、自分にとって大事なものに常に真摯に最優先で力を注いで生きる人の強さ、というのを感じるんですよ。元気が出てきます。
普段、ブチブチ文句言ってそうなイメージあるんだけど(笑)、人を判断するには何よりも「言ってることよりやってること」、です。ボロージャは口ほどにも無く(?)ものすごい真面目で頑張りやなのダ。あの驚異的な仕事量を見れば全てが物語られているでしょう。誰も追随できゃしません。
でもって、可愛らしいコトが言えないところがまたたまらなくカワイイ♪


ところで、盟友パールマンアシュケナージのことを「ヴォーヴァ」と呼んでいるんですね…
あれ?「ボロージャ」じゃないの??
疑問に思ってロシア名のサイトで調べたら、ヴォーヴァもウラジミールの略称だって。他にヴォーリャとかヴォヴィクとかもある。複雑すぎてようわからん(汗)。いいや、アタシはボロージャて呼ぶから(勝手に決定)。

*1:題名は「音友CDブック アーティストシリーズ7 ウラディミール・アシュケナージ」です。このシリーズわかっているところで8巻まで出ておりまして、そのラインナップは、アバドパヴァロッティアルゲリッチバーンスタインポリーニショルティカラヤン、です。