宇都宮美術館で開催中の表題の展覧会に行ってきました。
痴愚(ちぐ)の女神が展覧会を開いたら-というテーマで、「おバカ」な作品(?)を集めたコレクション展だそうです。
アノイア(無思慮)、ピラウティア(うぬぼれ)、ヘードネー(情欲)、パトス(情動)、モーリア(狂気)、コラキアとアニュポタクトス(追従と反骨)、レーテー(忘却)、パラロジスモス(不条理)という8つのテーマに沿って展示されていて、それぞれのコーナーごとに特色や物語性が浮き上がるようになっている、という趣向がとても面白かったです。
展示品は全て収蔵品ですが、こういうテーマを持たせて展示するとすごく新鮮だし、何度か観たはずの作品にも新たな興味がわきます。
さすが宇都宮美術館!センスがイイなぁ~。
シャガールはやっぱり圧巻ですね。愛しい谷中安規の作品がたくさん見られたのも嬉しかった。
コーナーの合間にちょこちょこ置かれている木村直道の廃材オブジェの佇まいが、なんだか(いい意味で)間が抜けてて、展覧会テーマが端的に表れている感じがしました。
常設展のビゴー特集もすごく面白かったです。ビゴー、いいなぁ。今ちょうど幕末関連の本を集中して読んでいるってのもあって、あの時代の空気感が濃厚に感じられるビゴーの作品にグッときちゃいました。
美術館の庭は初夏の緑で溢れています。空も青くて気持ちイイ!
って、ここの風景、大好きなんで美術館にくるたびに写真撮っちゃう(汗)。
後からブログ見ると、毎回変わり映えしない同じ風景載せてるなぁ~って冷や汗もんなんだけど、毎回いちいち「うわーステキーーー」と感動に打ち震えながら写真撮っちゃうんだよねぇ…ホント、いつ見てもトキメクんだわ。すごく好きな風景なんでしょうね。ハハハ(^^;
帰りに「フロレスタ」でまたもや偏愛ドーナツを買ってきました。至福のおやつ時間。
このチケットのシャガールの絵、いつ見ても笑える。
エッフェル塔の先っぽに顔!?ww