読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

私の好きな画家と作品(前編)


Anemone Diary」のチチカカさんからいただいた「お題」、第2弾です。


「好きな絵画を5点、好きな画家を5人」


まずは好きな画家5人(と、その画家の描いた好きな作品も)を書いてみます。


1: 柳瀬正夢


私が最も好きな画家です。
画集も集めてます。



初期の油絵も好きだし、後年の漫画も好きです。
でも一番好きなのはデザインの仕事。
正夢ならではのタイポグラフィも含め、素晴らしい!
簡単に言えば、彼は「バランスの天才」なんですよ。
天性の絶妙なバランス感覚に溜息が出る。
生まれながらの画家とはこの人のことだ、と思っています。



門司港
これは国立近代美術館に常設されている作品。
展示されているといつも心がトキメキます。



これはたぶん一番有名な正夢の作品ではないかな。
「無産者新聞」の広告です。
タイポグラフィ(文字デザイン)の美しさも見どころ。
正夢は独特のタイポグラフィを使います。
時代の匂いが色濃く反映された、絶妙のバランスをもった美しい文字たちを見るだけでドキドキする。


2:ノーマン・ロックウェル


絵の勉強をしてた頃(芸大目指して受験生やってた頃)、熱狂的なファンでした。
アメリカの庶民の生活が、優しい目線で描かれてる。
技術的にもとんでもなく上手いので細かいところをよく参考にしていました。
的確な写実、センスの良さ、秀逸なマーケティング目線…と全てが揃ってる。
10代の頃、ロックウェルが大好きだと話した私に、旦那(当時は彼氏ね)がデートの誘いのポストカードに選んで送ってくれたのが、この作品でした。


「プロムの夜に」という作品。
この絵の中に、当時のトキメキがそのままパッケージされている。
以来これは私の宝物のような作品となってます。
青春の一枚、ですねw


今ではロックウェルを意識して集めたりはしてないけど、ロックウェルの絵は日常的に触れています。
現在寝室の壁に飾ってあるロックウェルの作品(聖書の言葉入りのめくり式画集)がこれ。


「Outwardbound」という作品です。
添えられた聖書の言葉も好きです。


「人の道は主の目の前にあり、主はその道筋の全てに心を配っておられる(箴言5.21)」


3: 藤田嗣治 


藤田の絵も高校生の頃好きになりました。
どうしても藤田の絵が見たくて、学校をさぼって美術館に行ったこともあります。
当時は藤田のみならず、エコールド・パリの時代の画家全般(ロートレック、モジリアニ、パスキン、スーチンなどなど)が好きで、それは絵画そのものというよりも、ある種の時代性、物語性に惹かれていたような気がします。パリに集う新進の画家たちの青春に憧れていたのです。
その頃、ヘミングウェイの「移動祝祭日」も好きになり、パリは私の最大の憧れの地でありました(18歳のごくわずかな期間だけですが)。
藤田の絵では独特の乳白色が使われた人物画も素敵ですが、特に猫の絵が好きです。
それも、大作でなく小さな作品が。
なにか、華やかな画壇からちょっと離れてリラックスしているような藤田の線描にホッとするのかもしれません。


4: 川瀬巴水


近代浮世絵版画の川瀬巴水もまた「バランスの天才」です。
きっちりした構造的なフォルムの中に、時代の色を色濃く残す情緒が豊かに溢れてる。
夜、水、空の描き方は特にうまくて息を止めていつまでも見つめていたくなる。
うっとりする、って感じですね。
ほんっっとにセンスがイイ。
江戸と明治の端境期にある東京を描いた一連の作品が特に好きです。
永井荷風の世界にも似て陰影深くてロマンティック。



「木場の夕暮れ(東京十二題より)」
この光と影の扱い方!
ステキすぎて溜息しか出ません。


5: 浦野周平


アーティスト名「SHU-THANG GRAFIX」として有名な現代のイラストレーター。
その名前を知らない人でも、作品を観たら「ああ!知ってる」って思うことでしょう。
雑誌やCMでよく使われているから。
スマートモテリーマンのキャラ画でも有名ですね。
こういう↓テイストね。



浦野さんの描く絵は問答無用にオシャレ。
グッズが売り出されてるのを見つけたら、飛びつき買いします。
現在進行形で新作が見ることができる(同時代に存在している)唯一の「好きな画家」なので、貴重です。息長く頑張ってほしい。
ついでに白状すると、経済評論作家の橘玲さんのファンになったのも、橘さんの本の表紙を浦野さんが描いてたので、表紙買いしたのが始まりです(^^;。「表紙買い」とはこのことだ、という典型でした。効果絶大でしたね。装丁は大事ですよ>作家の皆さん
(この本です↓)



       ****************


好きな画家を挙げていったら、ある程度、商業主義的なところで描かれる作品を作る人が多かったですね。
明らかに私はデザイン系の画家が好きみたいです。
ついでに言うと、グロピウス、ル・コルビジェ、ウラジーミル・タトリンなどの建築デザイナーもとても好きです。
5人選ぶ中で、厳選の上、選べなかった画家がたくさんいるので、名残惜しく書いておきます。
葛飾北斎安藤広重伊東深水、杉浦非水、高畠華宵村山知義松本竣介青木繁いわさきちひろロートレックルネ・マグリットエドワード・ホッパーアンドリュー・ワイエスカジミール・マレーヴィチ、エル・リシツキー、アレクサンドル・ロトチェンコ、レオナルド・ダ・ヴィンチ…etc挙げ損ねている人もあるかもしれませんが、こんな感じ。
明日は、好きな絵画5点を書きます。
(No.17)