上野公園散策


週末のことになりますが、久しぶりに一人で上野に遊びに行きました。
ボクちゃんとパパが(ボクちゃんのシュミの)パズルイベントに参加するために蔵前まで出かけるので、私は途中の上野で降ろしてもらって、一人でぶらぶらと過ごしたのです。


紅葉の中で佇む西郷さんとツン。



上野の森美術館の前に見たことない規模の大行列が!



いったいこれは何の展覧会なのか????というと……



進撃の巨人」展でしたーw
すっごい人気だなぁ。


公園内では鯉の展示即売会をやってました。
これもマニアックな世界ですね(^^;



西洋美術館の常設展を見に行きました。
特に目的もなくのんびり楽しみたいときは常設が楽しいのです。
ルノワールの「帽子の女」、カルロ・ドルチの「悲しみの聖母」、モネの「舟遊び」、スーティンの「狂女」…懐かしい作品たちとの再びの逢瀬のひとときでした。
ここにきたら、1F彫刻室のロダン「美しかりしオールミエール」という作品をぜひご覧になってみてください。
実に衝撃的な作品で…いろんなことを考えちゃいます。
いつもこの作品の前にくると長々と立ち止まって見入ってしまう私は見事にエイジングコンプレックス(汗)。


ロダンは前庭の作品もステキ。
「考える人」は落ち葉の中でも考え続けております!



地獄の門」の向かって左側にいる「アダム」。



右側にいる「エヴァ」。



カレーの市民」。



美術館の中にクリスマスツリーがありました。
早い夕暮れにイルミネーションが映えてとてもキレイ。



一人で東京を散策するなんて、本当に久しぶりのことでした。
今年一年、事情が事情だったんで(汗)ほぼひきこもり状態で過ごしていましたからね。
どこかに出かけるとしても家族と一緒じゃないと心細くてダメだったし。
(辛うじて仮歯が入ったおかげで)ようやっと一人で行動できるようになった感じ。
ちっさなことですがこの一歩がなかなか動けなかったの。
そんなわけなので、なんだか、ただ上野公園を歩いているだけなのにやたら新鮮でw
何か懐かしいトキメキのようなものに包まれた、のびやかな、イイ気分でした。


上野は、いろんな思い出がある場所です。
私の「東京」の原点。青春の在処なのです。
小さなころからここの美術館にはよく連れていってもらってたし、受けた大学も芸大だったし、勤め人だった頃には美術館が仕事場でもあったので外回りでしょっちゅう来ました。
春の雨、夏の夕暮れ、秋の日盛り、靄のかかる冬の朝…それぞれに胸が温かくなるような思い出がある。
不忍池のほとりに佇んでいると、どこでもない場所にいる誰でもない私になったような気がするんですよね。
自我より大きなものに包まれている感覚と言ったらいいかな…。
あらゆるものを俯瞰するような感覚。
その感覚が、すごく好きです。
久しぶりの一人上野は、私をちょっと目覚めさせてくれました。