懐かしいマンガ


このところ、かつて好きだったマンガをオクで買い戻してます。
お嬢がたまたま私の持ってた「オルフェウスの窓」を読んだら「ベルばら」が読みたくなったらしくて、「ある?」って聞かれたんだけど、無かったので買い戻したのがきっかけ。
この1週間で、「日出処の天子」(これは3度も手放した!また買うのか、とちょっと放心。しかも毎度律儀に角川版を買うw)、「あすなろ坂」、「積乱雲」、「南京路に花吹雪」など再入手しました。
オクでマンガを買うのはとにかく安いんです。だから何度も売ったり買ったりしちゃう(汗)。
マンション住まいで収納場所が限られていますのでね、断捨離アンの私にとってオクがあるのはホントに助かります。


お嬢が歴女なので主に歴史モノのマンガを中心にセレクトしてたんですが、オクを回っててふと、昔好きだったマンガをポチしてしまいました。



「アイドルを探せ」(@吉田まゆみ先生)
ついつい懐かしくて自分のために再入手(汗)。
久しぶりに読みました!
まさに大学時代、大江千里の「十人十色」を聴きながら、夢中でこれを読んでいたんだよー。
……ダサい。我ながらw
でも、なんだかそのかっこ悪いところがまたあの時代っぽいんですよキョーレツに。
バブルの時代の、かっこつけてるのにかっこ悪い素朴な雰囲気をすっっごく上手く描くのが吉田先生なんですよね。
まさに「時代と寝た女」って感じの添いっぷり。
80年代東京の(しかも地方から出て来た学生が感じる)空気感を、ここまで表現できる作家さんって他にいないと思う。
久しぶりに懐かしい知り合いのいるところに戻ってきたような感覚になりました。(そのコの住んでる4畳半のアパートの部屋には花柄のビニールロッカーなんか置いてあったりするのよw)


最初に挙げた歴史マンガもどれも好きだけど、作品世界が自分とは別の場所にあってそれ(異世界)を楽しむという感じですが、「アイドルを探せ」にあるのは、等身大の世界。リアルにあの頃の私がいるんですよ。
男女関わらず、どの登場人物の中にも私がいて、いろんな感情を代弁してくれるの。
吉田先生の描く男の子は(他のマンガでも)壊滅的に私の好きなタイプがいないんですけどw、とても共感するのです。
男の子たちの中にも私がいるからなんですよね。
身勝手でわがままで寂しがりで優柔不断でかっこ悪い。恋人とするにはあまりにも心細く頼りない「私」が。
カッコいい歴史マンガを読んだ後にこれ読むと、なおさら”身の丈感”が強いのですw
大人になった今読み返してみて、昔は気づかなかったことが見えたのも面白かったですね。
吉田先生がじつはすっごく地に足の着いた冷静さでこれを描いていたこともわかりました。
一見、くっついたり離れたりの恋愛マンガの風体ですけど、実は奥が深いんですよ。描いていることはとても多い。
お嬢が読んだらどう感じるんだろうなぁ?
ピンとこないかもね。
でも、感想を聞いてみたくもある。


どうでもいいけど、著者近影の吉田先生のファッションが当時の自分とおんなじなのにびっくりしました。
まん丸メガネにもしゃもしゃパーマ&ダボダボ服……脱力。
でも、これが当時の流行だったんだよーー今じゃ「ウソぉw」って言われちゃうだろうケド(汗)