夢の続き

私の卒業した中学校では、「立志式」というものがあって、数え15の歳(つまり中2の時)に将来の夢を作文に書いて、タイムカプセルに入れて、40歳になったらそれが取り出されて返されるという行事があります。
今年、いよいよ不惑のトシになったってんで、こないだその作文が返って来たわけだ。
当時書いた内容はなんとなく覚えていて、それは「大物になりたい」みたいな、いかにも田舎のチュウボウ臭い阿呆なものだった気がします。
芸術家になりたいだの女優になりたいだの社会運動家になりたいだの、それでもそういうものは現実的でないので、今のところは警察官(!)になるつもりだと書いた覚えがある。
コレ、全部当時ハマってたTV番組や漫画の影響でそう思っていただけなのでよく覚えているんです。
「警察官」ってのはもちろん「太陽にほえろ!」の影響ですよ。私はねースニーカー刑事が好きだったんですよぅぅ。


そんなこっ恥ずかしいものをいまさら返されても、マジでイヤなんだけど、自分のしたことの後始末くらいしなくちゃなりませんのでね、仕方なく読んでみましたよ。
25年前の私は、ホントウにバカでしたorz。
どうにかしてーー。
思ったとおり、書いてあった。「普通の人生はイヤだ耐えられない私は世の中をノシて歩く」だってよ。
はいはい。トンデモナイね、バカで。
これでも優等生だったんだけどね。
でも、その後に書いてあったことに、ちょっと驚きました。
自分では全く覚えていない内容だったんだけど、そこにはこうあった。
「いろんなことをやりたいけれど、でも、もしいい人とめぐり合って結婚したら、私は職業はもちません。家庭の主婦になる。でも、そこでいろんなことをする。洋服を作り、ベッドを作り(←なんだこれ?)果実酒を作り、お菓子を作り、畑を耕し、子どもを育てて生きていく。」
……。
びっくりした。
なにこの保守ぶり。これまた80年代の中学生とも思えない。
有名になりたい成功したい社会的でありたいとしか思っていなかった記憶しかない15歳の私に、こんな地味な「夢」があったなんて。


あれ?
でもそういえば、この夢だったら叶ってるんじゃんね?
今の私はまさにそれだ。畑は耕してないけどさ。
おめでとう!15歳の私。君の夢は無事に叶っていますよ!
てかたぶんこの「夢」も、当時ハマってた「大草原の小さな家」の影響だな。今、思い出した。そうだそうだ。
なんだよ、しょうもないな(汗)。
というわけで、昔から私は単なる”夢見る夢子さん”だっただけですね。
私という人間の顕著な傾向=「妄想にハマりやすい」ってことでFA?
それは見事に今でも続いてるなぁ。実にもう全くもって「三つ子の魂百まで」なのね。