昭和の匂いがするセーター

映画「三丁目の夕日」を見たとき、主人公の男の子・鈴木オートの一平君が着ていたセーターがとても気になりました。可愛くて。
灰色地に臙脂色と山吹色のラインが入っているプレーンなものなんですけど、なんともいえず昭和の匂いがするデザインなんですよね。
こちらの↓セーターです。(画像悪くて見えにくいけれど)

よく見ると、二つの場面のセーターは似ているけれど違うものです。ラインの入る位置が違うし、襟元も違う。
この2枚は与える印象がずいぶん違います。
ラインの位置が低いと、もっさりしたノロマ臭い印象でついでにちょっと貧乏臭いです。位置が高いとキビキビした印象になるし、子どもらしい雰囲気があるんですよね。子どもだってジャストフィットの服を着ているのが一番すっきり見えるんです。
私の惚れこんだのは右側の(うつむいている画像の方の)ラインの位置が高いセーターです。
このセーターは映画では重要な小道具になっています。腕のところにはパッチがあててあって、実はそのパッチの中には困った時に使えるように、と母親がお金を入れておいてくれている、というイイ話でした。


このエピソードに感激したのもあって、同じセーターを坊やに作ろう!と思い立ち、真似して編んでみました。
ラインを入れやすいように、というのと肩のあたりがスッキリするので、ラグラン袖で作ってみることに。


出来上がり図↓

パッチは牛革のハギレです。
映画と同じようにパッチが物入れになるようなのを作ろう!と思ったのですが、よく考えてそれはやめにしました。そんなところが物入れになってると知ったら放っておくわけない年頃なのでw


着てみるとこんな↓感じ。

う〜ん、実に昭和の男の子だ♪って雰囲気になって満足です。
灰色という色は微妙で、暗い雰囲気になったらどうしようとも思ったんですが、案外そうでもなかったです。山吹色がちょっと派手かな?という感じもしますが。
ちなみに、遊んでるゲームも叔父さん(私の弟)のお下がり。昭和のベストセラー「ダイアモンド・ゲーム」だったりしますが、これは小道具ってわけではなくてwリアルでよく遊んでんですよ。
目見当で編んだので、ちょっと首周りがユルイのが惜しかったですが、下に襟付きのアンダーを着れば、ユルさも目立ちませんので、良しとしました。


■使用毛糸…パピー「プリンセスアニー」/ウール100%、40g、112m ロット302
カラーは灰色が519番、茶色が524番

山吹色部分は家にあった残り毛糸で、ラベルがないためメーカー等は不明。
プリンセスアニーは、最近の私のお気に入りです。
糸の細さが扱い易いのと、色数が豊富なのがイイんですよね〜。