很可愛的弟弟

いろんな音楽やエンタメに心をとらわれていても、私には、やっぱり、時々、無性に、たまらなく、帰りたくなる場所が(いくつか)あります。
張震嶽という存在はその一つです。私にとって、とても大切な場所。
阿嶽を大事に思う気持ちは恋ではない。憧れでもないし("憧れ"なんて、きっと阿嶽は笑う)、明星とさえあまり認識してない。
ものすごく気持ち的にはユルイ。
阿嶽に対して思うことはたぶん一つしかない。
自分らしく楽しく健やかに生きててくれたらいい、とだけ。
明星に対してはある意味失礼なことかもしれないけど…イヤなら引退したっていいし、自由でいてくれたらそれでいいんだからね、とか思ってる。もちろんそこまでの手放しのマンセーは才能を信じているという裏づけがあってのことですけどね。
でも、こないだみたいに怪我でもしようものならいきなり心配になる。
阿嶽がツライ思いをするのは見てられない。
それはたぶん、すごく近しい人間に対する、愛情のようなものだと思う。そう、愛。
だからきっと、ずっと大事。ずっとずっと多分一番大事。


普段、新譜でも出ない限り忘れてる阿嶽のことを思い出したのは、先週、東京のオリンパスギャラリーで開催されていた林炳存(Joshua Lin)の写真展「Aboriginal Trends in Fashion」がきっかけでした。
これ、台湾原住民の服飾を現代風にアレンジしたものを着た人物(明星)の写真展なんですが、この写真展に阿嶽の写真も展示されるという話でした。
この情報を聞いた途端、ものすご〜〜く見たくて見たくて見たくてたまらなくなりました。
私は、阿嶽少数民族である自分のアイディンテティを出して活動する姿勢がとても好きだし、何よりも彼が原住民の衣装を着た姿が滅茶苦茶ツボなので…とにかくひと目でいいから(写真の中の彼に)会いたかったんです。
それは単なる写真ではないはずだったから。私にとっては、分厚な書物を読むに等しい「物語」がそこにあったはずだった。
でも、どうしても行けなかった。涙を飲んだ。
問い合わせをしてみても、図録もポストカードみたいなものも置いてないというし、写真集の予定もないとのこと。
民族衣装を着た阿嶽の姿は私には幻で終わってしまうのか…と、惨めな気持ちに打ちひしがれておりました。
なんか、その姿を私が見られないなんて、ウソみたいだ…とかちょっと思ったりした。
私以外の誰のためにその姿が小川町あたりにあるのか?みたいな(爆)。ターゲット、そんなにいるとは思えないぞ。
いや、写真展自体はものすごく耳目を呼ぶと思いますが。ウーバイや阿妹や、なんたって朱孝天の写真もあるわけだから。


そんな矢先、なんと、ご本人が自分のブログにその撮影時の写真をUPしてくれてたのを発見しました。
そこにあった、"民族衣装を着た阿嶽"です。

f:id:freaky47:20200428222400j:plain

感涙!
もちろんこれは林炳存の芸術写真とは全然違う。その撮影時の楽屋での阿嶽だから。
でも、私が見たかったのはこれです。
作っていない顔(素の自分がそのまま出た表情)で、民族衣装を着てる阿嶽
もちろん、作った顔(林炳存の芸術写真)も見たかったけど…それはまたいつかきっと見られる機会がある気がする。
厳密に言えばこれは民族衣装でもないわけだけどね。現代風なアレンジが大きすぎて。
でもいい。満足。
ありがとう!阿嶽


"ナンチャッテ民族衣装"といえば
これもそうですね。

(昨年12月のAsia color music festivalの記者会見での阿嶽
これでも私は嬉しいけど(爆)

最近阿嶽少数民族系のイベントに参加する機会が増えてます。
アメリカツアーが終わった頃から方針がそっちに移った気がする。
他所の国を見て、自分の立ち位置を再確認したのかな?
自分が責任者になって開催している民族系イベントもあるし(「山地之夜」とか)、きっとこれからも精力的に動いてくれることでしょう。
なんだか嬉しいなぁ。