新年初古書市

どうにか体調も回復し、今日は新年明けて初めて独りで外出してきました。
目的は毎年地元のデパートで開催される古書市です。
古書で私が目当てにするものはだいたい以下の5種類です。

  • 展覧会図録
  • 1970年代以前の婦人雑誌
  • ニットのデザイン案集
  • 大正・昭和期の文化風俗研究書
  • 美術・文学関連の評論

それに今回はクラシック音楽関係(CD、雑誌のバックナンバー、解説書等)が加わったわけですが…
結局、目当てのものにはめぐり合えませんでしたねぇ。
つくづく、毎日会社帰りに神保町の古書店を見て歩いていた日々がどんなに贅沢だったかを思い知ります。
あー、思う存分神保町を歩きたいなぁ。



今日手に入れたものはこれだけ。
昭和14年のレース編み教本(主婦の友の付録)と、ロシア語(ロシヤ語となってるけど(笑))の新古本のポケット辞典です。
カンディンスキーの芸術論集2冊がそこそこの値段で売っていたので、何度も手にとってうんうん悩んだんだけども、図書館でも別版が読めるし、やめておきました。


今はネット通販やオークションでかなりの古書が入手可能になってますので、実際に店頭にならんだ古書と触れ合うこともなく目当てのものを買う、というパターンが多くなってきたけれど、やっぱり、古書が並んだあの独特の空気に触れると、たまらなくワクワクしますね。
一生、古本に埋もれて過ごしてもシアワセかも…なんてちょっと思ったり。

ちなみに、ネット古書店でいちばん最近買ったものといえばこちら。
晦日に手元に届いたマヤコフスキー選集です。
マヤコフスキーは簡素な詩集しか持っていなくて、評論なども入ったものがずっと欲しかったんですが、なんとなく後回しになっていました。
やっぱり…暗いよね(苦笑)。重い。
読んでて茫洋とした気分になるよ。
そりゃ私もマヤコフスキーは芸術家として憧れだけど…どうしてもその世界観はまるで違う。自分の血にはそのエッセンスは無い…と、触れるだに思います。
これってロシアのモノ全般について言えるんだけど(汗)。
本当にロシアは私にとって「異国」です。憧れても遠い国。
だからこそ、ロシアのものに触れる時、私はすごく背伸びしていて…でも、そんな風に緊張させてくれるトコがまたたまらない魅力なのかもしれません。