映画「ダウントン・アビー」における私の喜び10選

ドラマ版で一応の終結を迎えたはずなのですが、どこかで私は納得していなかったんでしょうね。
そのちょっとモヤモヤした気持ちを映画版はきれいに払拭してくれました。
待ち望んでいた後日談はこれだったのだ!!と、感涙にむせびましたよ。
幸せな姿を見たかったあの人やこの人の、心からの笑顔が嬉しかったのなんの!
まさにこの映画をもって大団円。晴れ晴れとした祝福に満ちた作品でした。
映画版だけ見てもとても面白い作品だと思いますが、やはりあの長いドラマの果てに続く物語だと思うと満足度が全然違います。ドラマファンにとって最高の贈り物なんじゃないかな。
映画の中で私が「これが見たかったの!嬉しい!」と思った部分をランキング形式で書いていこうと思います。(ネタバレもあるのでご注意を)

 

第10位  仲睦まじきベイツ夫妻
一難去ってまた一難…ドラマでは苦労の連続だったベイツ夫妻。
でもでも映画では常に笑顔です!
二人が幸せそうなだけでホントに嬉しい。
アンナは断髪姿になり、生まれた坊ちゃんも大きくなっていました。
仕事に家庭に子育てに、テキパキ動くしっかり者のアンナが一段とキレイ!

 

第9位  コーラの佇まい
アメリカ人らしい鷹揚でポジティブなコーラが大好きです。
年をとってもチャーミングで可愛らしい雰囲気に憧れる。
いつもオシャレですが、映画での衣装はさらに素敵でうっとりしました。

 

第8位  パットモアさん&デイジーの親子化
この二人が「ボスと新米」から徐々に親子のような情愛の介在する関係に変ってゆくのを見るのが楽しみで。親のいないデイジーと子のいないパットモアさんが、時間をかけて反発から共感、愛情のある関係へと変わってゆく様子がとても愛しい。
映画ではデイジーがパットモアさんに助け舟を出したりと、娘が母親の世話を焼くような逆転現象も起きていて微笑ましかったです。デイジー、大きくなったね!

 

第7位  ご隠居カーソンさん再び出動
カーソンさんが家庭菜園なんぞをやって時間をつぶしている悲劇。でも、いざというときにはやっぱり頼りにされちゃうのです。
「あなたでなければだめなの。お願い」と言われたカーソンさんの嬉しそうな顔!
人は誰かに必要とされるのが一番幸せなのだというけれど、ホントそうかも。

 

第6位  モールズリー劇場とバクスターさんの告白
相変わらずドタバタなモールズリーさん。映画ではコミカルさに拍車がかかって、女王陛下へのカーテシーには思わず声をあげて笑ってしまいました!
そしてモールズリーさんと言えばバクスターさん。バクスターさん、いいですよねぇ~。彼女がいると周りの空気が和らぐ。ビジュアルもちょっとマッタンに似てて惹かれるしw
二人の仲がなかなか進まないのがもどかしいのですが、バクスターさんは今回思い切った一言を言うのです!…と言っても、決定的な一言ってわけでもなかったりする。この進みの鈍さも二人の良さですねぇ。ほっこり。

 

第5位  バロウの至福
ドラマではとにかくイケすかない野郎だったトーマス・バロウですが、心を入れ替えて執事として熱心に働いております。ですが、いざという時にはやっぱりバロウでは頼りなくてカーソンさんの出番になっちゃうのが悲しいところ。
今回はその「お暇を出された」ことで思いがけない幸運が舞い込むんですが、幸せそうなバロウに胸がキュンとしました。産まれる時代が違っていたら、境遇も違ったであろうバロウ。ずっと居場所を探し続けていた彼に、やっと真の理解者との出会いがやってきました。しかも育ちの良いインテリなイケメン!
よかったね~~~ホントに!幸せになるんだよ!と抱きしめて祝福したい気持ちでした。

 

第4位  灰被り姫イーディス
クローリー家の3姉妹、私は断トツでシビルが好きです。で、次はイーディス。メアリーお姉さまは私の中ではたぶん男性枠なのかも?!
イーディスは自信のない人の心にぐっときちゃうキャラクターです。気持ちも弱いし地味だし運もないから少々いじけてもいる…。でも、彼女は失望するたびに少しずつ強くなってきました。自信を取り戻し玉の輿に乗ったイーディスを見ていると、諦めずに真っすぐな気持ちで生きてゆけばきっといいことがあるのだと、ポジティブな気持ちになります。
イーディスのまろやかな表情を見ているのが好き。モダンでお洒落なファッションも好きです!

 

第3位  衣装、装飾、インテリアもろもろ
これはもう、キャラクターじゃないですがこの作品を見る醍醐味ですね。
映画はさらにリキが入っていて見応えたっぷりです。
今回は国王、王妃、王女と揃っている場面が多く、皆さんも精一杯の一張羅を着ているので、衣装も一段と豪華で楽しい!一度見たきりではよくわからなかったので、必ず後でまた見たいです。

 

第2位  バイオレットとイザベルのツンデレ友情
このお婆さん二人組は最高のコンビ!二人が仲良く(?)丁丁発止のやり取りをしているのを見るのがとにかく楽しい。これがないとダウントンアビーじゃない!!ってくらい、なくてはならない大好きなシーンです。
お互い意地っ張りですが、肝心な時は身を挺するほど相手のためを思って動くという無二の友情で結ばれている。その姿は尊くて、いつまでも見ていたほど。
こんな存在が一人でもいたら、人生どんなにか幸せだろう…と思うと、二人が羨ましくてたまりません。イザベル、結婚しちゃったけど、これからもバイオレットのところに日参してあげてね。

 

第1位  トム・ブランソン!
私はもうシーズン2あたりから、ほぼトムを中心にこの物語を見てました。
最初はシビルとトムを、シビル亡き後はトム単体を、その幸せを祈りつつ見守ってきました。どこかへ行ってしまいそうな危うい存在にハラハラしながら。
シーズン5の終わりでアメリカに渡ってしまい、ああ、もはやこれまでか…やっぱりよそへ行ってしまうのね…と、脱力。
ここから先はもうトムに会えないのか…つまらないなぁーしんどいなぁーあーもーーーっ
…と投げやりになっていたら、シーズン6であっさり戻ってきてくれちゃって!!
ホールの人混みで微笑むトムを目にした瞬間、「ムキャーーー!」と叫んだあげく嬉しすぎて泣きましたからね。もはやトム無しのダウントン・アビーは寂しすぎて見られないです。
映画版でのトムはもうすっかりクローリー家の人間としてどっしりと安定しておりました。ついでに体型もどっしりと(萌)。
かつての経歴からわけのわからない輩に目を付けられ、危うい場面に遭遇しますが、国王をお救いする見事な働きを成し遂げさらに評価UPへ。
トムはもうイチミリも迷ってません!迷わなくなったトムに新たなる恋が芽生えるのですが、これがもう共和主義とは真逆の道へと進みそうな恋路であるわけで、後日談がとんでもなく楽しみ!という、続編への期待で悶絶しそうな終わり方でした。

ああ、いつか領主になったトムの姿を見たい…きっと階下の人たちの気持ちもわかるとてもいい領主さんになるよね!
それにしてもお相手のルーシー嬢はとっても素敵な美人さん。やっぱりトムは美人さんが好きだったのね!意地の悪いメイドや空気読めない女教師はお呼びじゃないのよ。トムのファンとしても納得の着地点に大満足でした。

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トムとシビルちゃん。シビルちゃん、ぽや~んとした雰囲気でとっても可愛いの!


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ドラマ版ファンブック買っちゃった。

ドラマ内のことだけでなく、当時の実際の写真や解説もあって興味深いです。ファンブックというより、ドラマの時代背景がよくわかる本、という感じ。

ファイナルシーズンと映画まで含めたファンブックが欲しいなぁ。