9月1日に

「9月1日」というのは最近では何か不穏な日のような取り上げ方をされておりますが、私の中の9月1日といえば「ハリーポッター」最終巻、「死の秘宝」での19年後の物語の始まりのシーンです。
「その年の秋は、突然やってきた。9月1日の朝はリンゴのようにサクッとして黄金色だった。(終章548ページ)」
新しい、未知の場所に飛び込んでゆく興奮と恐れと好奇心に満ちた「始まりの日」。
9月1日は新たな可能性に向かって歩き始める日、というイメージです。
歳をとるとわかるのだけれど、人間を一番勇気づけてくれるのは「可能性」の在る無しだと思うのよ。単純に、若いということは可能性がたくさんあるということで、それはもう、ほぼ果てがないほど豊かなことなのです。
そのことを若い人たちには気づいて欲しい。
自分の若くて狭い見識の中では気づけないかもしれない。だから生きにくいと感じたらひたすら本を読みましょう!ガシガシガシガシ本を読む!自分と向き合わず、誰とも向き合わず、本を読むことに没頭していると、やがて見知らぬ場所に立つ。そこから今来た場所の景色を見てごらん。きっと一変してるはず。
生きにくいと思っている若い子におばさんからアドバイスを言うとしたら、

「ツラい時には図書館へ」です。

今日は地元の男子校、宇都宮高校の文化祭に行ってきました。
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目的は管弦楽団の演奏会。
会場は古色蒼然とした、どこか旧制高校のアカデミズムみたいな雰囲気を感じさせる素晴らしい雰囲気をたたえた講堂です。歴代校長の肖像がずらーーーっと。


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この講堂は昭和17年(1942年)に建てられたものだそうです。
宇高にはもっと古い、明治に建てられた県内最古の学校建築である「白亜館」という建物もあって、そこは文化遺産になっています。

管弦楽部の演奏は素晴らしかったです!
特に「カルメン」には圧倒されました。
めちゃくちゃ暑くて具合悪くなりそうだったけど、あの「カルメン」聴けただけでも行ってよかった!素晴らしい演奏でしたよ。ブラーボ!
大音量の蝉時雨とオケの音とが闘いまくっていましたが、それもまたご愛敬。ああ、青春だなぁ~いいなーーって感じ。
かつてはこの講堂に通ってオケの合同練習をしていたお嬢も、時の流れに圧倒されておりました。あっという間だなぁ…