家族はつらいよ

山田洋次監督の「東京家族」と「家族はつらいよ」シリーズの1と2を、TSUTAYAで借りてきて見ました。

 

東京家族

東京家族

 

  

家族はつらいよ

家族はつらいよ

 

 

 

家族はつらいよ2
 

 
3作目が明日公開されますが、そこに繋げたくて、一気見。(1は昔見たのですが、2は見ていなかったので)


ふと、このシリーズって「男はつらいよ」的な「心地良いマンネリ」が存在しているのではないか?と思って、急に気になりだしたのです。
役者は同じなのに設定が違ったりしてるから、最初は作ってる方もシリーズ物にするつもりなかったんだろうけど、やってるうちにこのまま行ってみようという気になったのか(?)なんだか、あたりまえのように第3弾が出てきたので、ちょっと期待してるの。

 

私はずっと「男はつらいよ」シリーズが大好きで、当時は必ず映画館に観に行きました。
盆と正月にあった映画も、やがて正月だけになり…渥美さんが亡くなった時は、帝釈天でのお別れのイベントにも参加しました。
この映画が自分の人生にどれだけの影響を与えたかは語り始めたらきりがないので、ここでは触れませんが、山田洋次監督の作品に対する一貫した姿勢が、私はとても好きなのです。
庶民の何気ない日常を描きながら、それぞれの人生に(本人たちも気づいてたり気づいてなかったりするけど)変わることのない「唯一無二」が必ず存在していることを、それが存在し続けることの幸いを、大げさでなく日常的な風景の中でそっと教えてくれるところがいい。
あと、マドンナが上品なところが好きです。女の人の存在そのものに、夢があるの。

 

ダウンタウンヒーローズ」という映画の中で、山田監督はご自身の作品を作るうえでのポリシーのようなものを登場人物に代弁させています(たぶん。私のうがった見方かも知れないけど、私はずっとそう信じてるのです)。
「リアリズムを描くよりも、浪花節でもいいから救いのあるものを描きたい。ウソでもいいから希望を描きたい。そういうのを見に来て明日の力にする人もいるから」というような意味のことなんですが…私はこの考えがとても好きなのです。
夏目漱石が「あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊い」と言ったのと、似ている感覚です。
山田監督はインテリで上流な世界に生きる人ゆえ、監督目線での「浪花節」は、程よく上品で、本当の泥だらけの浪花節とは一線を画しているわけですが、それがまた一つの夢物語みたいに思えて、面白いのです。

 

3作連続で見ていたら、急に蒼井優ちゃんが気になって気になってたまらなくなりました(好き、という意味でね)。
で、先日Eテレでやってた「SWITCH達人たち」に、監督と優ちゃんが出ていたので、ワクワクしながら見ました。
優ちゃん、山田監督の映画を「ファンタジー」だと言っていました。すごく的確で、さすがだなぁと。
他者の評価に振り回されず、価値基準を自分に置く、ってのもなるほど、です。フォトジェニックなだけでなく、とても賢い女優さんね。これからがすごく楽しみです。

 

◆今日のグルテンフリー(54日目)


【朝】甘夏、R1ヨーグルト、GFレモンケーキ、コーヒー
【昼】ごはん、鯖竜田揚げ、磯部揚げ、煮豆、胡瓜と蕪の昆布漬
【夜】玄米ご飯、レバニラ炒め、麻婆豆腐、木耳とトマトの中華風卵スープ、甘夏
【間食】コンブチャジンジャエール、GFマカロン

 

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今日の中華風スープは、ちゃんと鶏ガラからお出汁をとりました!
優しくて滋味深いです。体がほ~っとする。
鶏ガラは冷凍物などでお安く手に入りますが、出所が怪しいものだと漂白剤や何やかやよくないエキスまで滲み出てしまうので、素材選びは注意深く。できれば国産のガラを。
ちなみに木耳も、国産のものが手に入ればラッキーです。私はいつも地場野菜のお店でお安く買ってきます(こういうのは田舎暮らしの良さですね)。生なので戻す必要もなく、プリプリで美味しいの。