懐かしい映画を見ている。

TSUTAYAディスカスに加入してるので、いつも映画はPCで観ています。
映画を映画館でほとんど観なくなりましたが、作品自体はこういう形で観てる。
映画を観るスタイルとしてはこれが一番好きかもです。
映画館で映画を観る、という行為からは離れ行くばかりだなぁ。
あ、でも、ラングドン教授の新作は観に行くぞ!←「インフェルノ」ね。
あと、「ファンタスティック・ビースト」も観に行くぞ!←ハリポタシリーズの番外編ね。
要するに私はもうお気に入りのシリーズ物くらいしか映画館で映画を観ないヒトというカテゴリに属してしまっているのよね…
閑話休題

最近、いろいろと懐かしい邦画を観てます。
今月に入ってから「人生劇場」、「北の蛍」、「花園の迷宮」、「怪盗ルビー」、「麻雀放浪記」を観ました。
全部公開当時に劇場で観たものです。(劇場でないと映画が見られなかった時代)
私、高校生の時は学校内で一番映画を観てたという自負があるくらい、映画好きだったんですよ。
まだレンタルビデオなんてものも無い時代、学校サボって映画館に行ってたのは私くらいだろうし(^^;、TV放送の映画もよく見てたし、映画雑誌を愛読していたのは中学の頃から、という筋金入りでした。すっかり映画館に行かなくなった今からは想像もできないけれど。
ちなみに初めて好きになったスターはジェームス・ディーン。
部屋にでっかいパネル(←ポスターに木枠の土台がついたものです。今は存在してない……よね?)を飾っていました。


「人生劇場」の封切りは高校生の時でしたが、前売り券まで買ってワクワクして待ったのを覚えています。

人生劇場 [DVD]

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当時、松坂慶子平田満風間杜夫の「蒲田トリオ」の大ファンだったのですが、「人生劇場」には3人とも出ていて(「蒲田行進曲」の深作監督だったからか)、私にとっちゃメチャメチャ豪華な映画だったんですよ。
久しぶりに見ましたが、みんな若い!
風間さんのイケメンぶりに( ゚д゚)ポカーンでした(でも私は平田さんのファンでファンレターを出してたのよ)。
松坂慶子の可愛さは、今見るとさらに輝いて見えます。物語性を抱えた可愛らしさ。女優さんにはそれがないとね。

 

「北の蛍」はお志麻さん(岩下志麻)主演です。五社監督作品。

北の螢 [DVD]

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 明治時代に北海道の極寒地で囚人を開拓労働させてたという開拓地の男女の話。観てるだけで寒くて凍傷起こしそうになります。
五社監督の作品は旦那(当時は彼氏)が大嫌いでね。でも私は好きだったので、いつも一人で観に行ってたのを思い出します。なんだかんだ私は五社さんの映画、見ちゃうんだよね。古い日本の、ジメッとした救いのない生活があって…その世界観は好きじゃないんだけど、物語として惹かれるというか。
今でも、森進一が歌う「山が~~泣くーー」って主題歌を聴くと途端にこの物語に入っちゃう。主題歌が映画を牽引するという好例です。
そういや、「人生劇場」も主題歌の存在感が大きい。内藤やすこの「心乱して運命変えて」という歌。
こういうヤクザな歌が今でも全部そらで歌えるからアタシって凄い。どんな高校生よw

 

花園の迷宮 [DVD]

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「花園の迷宮」は原作がすごく好きで、映画化を楽しみにしてたんですが、なんだか舞台設定などが違っていて気にいらなかった記憶がある。工藤夕貴は良かった。今見てもすごくイイ。
当時は島田陽子が気持ち悪くてしょうがなかったんですが、今見るとロケンロール裕也とのあれこれが実際のあれこれと重なってさらにドロドロして見えます(逆に映画的かもしれない)。
ああ、この映画で二人は激しく恋に落ちたのだなぁ…と思うと感慨深いですね。島田陽子はなぜあの美貌で裕也に走ったのだろう。奥深いエロさがあるな。

 

快盗ルビイ [DVD]

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 「怪盗ルビー」は若い頃の私のシュミど真ん中の映画で。大好きだったのでセルビデオ(VHS)を持っていたんだけど、ハードがなくなったので捨ててしまい…だから20年ぶりくらいに観ました。
キョンキョン真田広之もべつに好きじゃないんですが、この映画でだけは好きです(キャラとして)。夜の小さなグロサリーとか、部屋に溢れるミステリマニアな小道具とか、アメリカ映画に憧れてるけどそこに到達できない東京の街角の庶民…みたいなのがいい。心だけは夢と憧れでいっぱいなの。衣裳もセットも、オシャレで可愛いツボがたくさん!和田誠監督のセンスが好きでした。

 

麻雀放浪記  ブルーレイ [Blu-ray]

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同じ和田監督の「麻雀放浪記」。これも原作からして大好きで、そもそも私はこう見えてメチャ麻雀好きなので、この映画には問答無用でトキメキます。
真田広之よりも、ドサ健の鹿賀丈史が主演だね。かーーーっこいいんだこれが!ステテコに腹巻っていう、バカボンのパパスタイルなんだけど、あんなにカッコよくきめられるヒトいないわ。
加藤健一の女衒の達も色っぽくて素敵でした。真田さんはその中に混じるとやっぱり「坊や哲」って感じで、役柄的にはぴったり。
高品格が演じる出目徳が天和(テンホー)を出すシーンは、麻雀やってるとちょくちょくネタになる名シーンですw

 

思えばどれもこれももはや30年くらい前の映画なんですよね…
30年って……
絶句。
そんなに時を経てしまったという自覚はどこにもないのにビックリですよ。
人間こうしてボー然と時の過ぎゆくままに去っていくのだろうか。

怖いなぁ。