サンタは美麗島から来る


メリークリスマス!
ずいぶん暖かなクリスマスですね。
今日、サンタさんならぬDHLが私の元に台湾からプレゼントを運んできてくれました♪
クリスマスというのを言い訳にして、断捨離中の自分を甘やかす買い物をする、っていうね。ついこないだごっそり蔵書を処分したばかりなので、何かエクスキューズをつけちゃうんです(^^;。
ミニマリストを目指そう!と思ってるそばからこうして欲しいモノが出てくるから困るね。(そもそもミニマリストに憧れて、ミニマリストの指南本をまず買う、っていうヒトですからね私は(汗))



これね、見つけた時あまりの感動に「うわーー♪」って叫んじゃいました。
私のシュミど真ん中のものなんですよ。
日治時代の生活風俗をまとめたもの(「島嶼浮世繪:日治臺灣的大衆生活」)と、当時の学生さんたちの生活の様子をまとめたもの(「躍動的青春:日治臺灣的學生生活」)、それと当時の写真集(「帝國興亡下的日本•台灣:1895〜1945年寫真書」)です。
写真集はまぁ、フツーっていうか、特に面白味はなかったですけど、当時の学生の生活を描いた本は貴重な資料が満載で、まさに私が求めていたものでした。
ここに載っているようなことを、私はわざわざ国会図書館まで行って調べたりしてた(そして大した収穫も得られずにいた)んですから。
私にとってのニッチなお宝本、ってとこです。


こういったある種植民地時代の肯定的な記録本のようなものが、若者向けに発行されていることに、驚きますね。
映画「KANO」の影響か、はたまた最近現地でも話題だという「湾生」(日本統治時代の台湾で生まれ、第二次世界大戦後に日本本土へ引き揚げた日本人)の記録映画などのせいか。
最近は若い子たちの間で、古い日本建築なども人気だという話を聞きます。
以前よりも、日治時代のことを話題にする風潮が普通に存在しているのを感じます。
日本が台湾を植民地としていた時代をどうとらえようが、全てはとらえる側にゆだねられていて、こちら(占領側)が勝手に推し量ることは極力避けるべきものですが、こうして本来であれば忌避されるはずの歴史を、懐かしく肯定的な思いを込めて振り返っている現地の文献などに出会うと、やはりどうしたって嬉しかったりするのです。
素直に嬉しく思ってしまうのですよ、勝手な感情ですが。
なんというかそれは、片想いだと思っていた相手からささやかな好意を感じる時のトキメキのようなものです。


これらの資料は、私が読んで楽しむだけで終わりはしません。
私の中で物語になるのです。
いつかきっと、新しい命を得て動き出す。
そんな日が来るのを夢見ながら、「かつてあった日々」に思いを馳せるのがとても楽しいのです。


余談ですが、以前ブログに「クリスマスに自分へのプレゼントにしたいものがある」的なことを書きましたが、それは「小鳥を飼う」ことでした。
エレカシの「うつらうつら」という歌を聴いていたら突然小鳥が飼いたくなり、クリスマスに自分へのプレゼントとにしよう!と思い立ち、「小鳥を飼ってもイイ?」と家人に相談したところ(動物を飼うとなると私一人の問題ではないのでどうしても家族の承認は必要)、「そりゃいいね!」と盛り上がったものの、手乗りに育てるためのヒナを飼うとしたら時期が悪いのではないか(玄関で飼うつもりだけれど、今の季節はヒナにとって寒すぎる)という話になり、後でまた時期を見て…ということで、いったんその話は白紙に戻したのです。
今は図書館で小鳥の飼育本を借りてきて研究中です。
見てると可愛くてすぐにでも飼いたくなっちゃうんだけど、生き物のお世話は大変なものなので、ちゃんと勉強をしてから具体的なことを検討しようと思っています。