読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

失われし萌えを見つけて

diary


ウチの旦那は職業は違うけれども属性がミュージシャンなので(!)、日々楽器の練習とライブ出演(ジャズマンなのでいわゆるセッションね)に明け暮れているんですが、自画自賛タイプで、なんというか、すごく自分のやってる演奏をご披露したがるところがあるんですよ。自分の演奏を見せたり聴かせたりしたがるのよ。
普段、私はそれ、まったく興味がないので、スルーしてんですけどね。(私、夫婦の趣味って違う方がいいし、それをお互い干渉しないのがいいと思ってるんだけど、そういうのって変わってる?)


そんな旦那が、先日、古いVHSをDVDに焼き直した自分の若い頃のバンドの演奏をみんなで見ようと言い出しました。
夕飯時にだよ?何の嫌がらせかいな。
私はそのライブの時(29年前!)に現場にいたし、今さら感満載のそんなもの見たくなかったし、何よりも昔を懐かしんでるかのような旦那がなんかイヤで、思いっきり「ヤダよー見たくないよーなんで今そんなの見るんだよー」と抵抗したんだけど、いつもは引き下がる旦那がなかなか諦めない。
「ボクちゃんの好きな真心ブラザーズのヒトも出てるよ!」(←真心を組む前の桜井くんがベース担当だった)とか言ってまで見せたがってる。
どうやら思いついて自分のかつての勇姿を子どもたちに見せたくなったらしいんだよね。
あんまり言うから仕方なくその熱い思いを汲んで、夕飯時に家族全員で見ましたよ、21歳の旦那のライブビデオをさ。


子どもたちはフツーに「カッコイイ曲じゃん」とか、「ボーカルのヒト上手いね」とか(まぁ旦那のサックスには特に何もコメントなかったけども)感想を言いながら見てましたが、私は平静を装いながら実は内心ボー然としておりました。
いやー……驚いちゃったね。
21歳の”動いている”旦那があまりにも可愛いんで(爆)。
ガツンとやられた。
メロメロになるくらい、可愛い。
うわっ、なにこれかわいいいーーーーー!!!
めっちゃ好きだこのヒトーーーーー!!!
って感じ。
実際そうだったんですけどね。遠−−−い昔を思い出した。
私、16歳の時、このヒト(当時17歳)のバンドをステージで見て以来ムチュウになっちゃって、追っかけやってたんだよ。
最初はこっちの存在さえ知られていない、一方的なファンだったのです。
その姿を一目見たくて、毎日通学路で待ち伏せする(他校のヒトだったので。彼は男子校の3年生。私は女子高の2年生)というストーカーまがいの激惚れぶりでしたからね。これをやると私は確実に遅刻をするのだけども、連続遅刻をものともせずに追っかけてた。
ライブに花束もってって楽屋に押し掛け、ファンレターとアドレスを渡す、という古典的な手法から、デートまでもってって、さらに付き合うまで至る、というゴリ押しぶりで、今に至るワケです。


バンドのステージで初めて彼を見た時に、最初に頭に浮かんだ思いを今でも私は覚えてる。
「このヒトの彼女だったら、めちゃくちゃシアワセだろうな」って。
ものすごい勢いでそう感じた。直感。
片想いで追っかけしてた16歳の私に、その後の話を聞かせたら、喜びに打ち震え卒倒することでしょうね。
大好きなアイドルと自分が将来結婚する、ってことだから(今こう書いても全然ピンとこないが。アイドル?誰がやwwwって)。
あの時の私のアイドルはもはや見る影もなく変り果て、オッサンと化し、トキメキなんて遥か昔に忘れてしまっておりますが…それでも、古いビデオで21歳の”動いている”彼を見て、私はしみじみと、心からしみじみと、観念したのです。
どうしたって、選択肢は他になかったと。
こんなに可愛いくて、一目見て夢中になるくらい見たくれが好きで、その一挙手一投足に激萌えで、「何が何でもこのヒトを手に入れたい!」と切望するような存在は、私の人生で出会ったすべての人の中でこのヒトしかいなかった。
今まで好きになったすべての明星やスターたちをリアルで加えても、です。
私はこの選択に妥協なんて一つもなくて、ただひたすら必死だったんだなぁーと気づいた。
デキ婚でもなんでもないのに学生結婚したってだけでも、その必死さがわかるってもんですw
だからもう、しょうがないよねぇ。こりゃ運命だ。
思えば旦那と付き合い始めてからずっと私はスター萌えに血道を上げる人生でしたが、それというのも最大の萌え対象が(自分のモノになったことで)失われてしまった空席を新たな萌えで埋めたがる、根っからのファン体質の現れだったんじゃないかとも思えてきます。


ノロケてるわけじゃないし、気持ち悪いからノロケたくもないわけですが、21歳の旦那がめちゃくちゃ可愛くて、そのヒトを私は全力萌えしていたことだけは(気づいてしまったからには)こうして書いておきたかったのです。
萌え語りの体質に抵触してしまったんだから、これは書いておかないと!と。
どう見ても昔の面影が微塵もない別人のような旦那を眺めつつ……
時の流れとはセツナイね。お互い様だが(汗)。
っても昔からずっと仲がイイのは変わらないので、アイドルでなくなっても恋人でなくなっても、ずっと楽しく一緒にいます。
かつてのアイドルは「恋人」になって「親友」になって「家族」という宝物になりました。感謝しかありません(ここは、ノロケだねw)。
ババアの昔ばなしなんてクソおもしろくもないと承知しつつも、ちょっと興が乗ったのでしょうもない話をしました。
(No.20)